父がいないマウスが生まれた。 日本・東京農大の河野友宏教授チームとソウル医大の徐廷ソン（ソ・ジョンソン）教授チーム、国内バイオベンチャー企業マクロジェンは２２日、共同研究を通じて、２匹の雌マウスの卵子を結合させてマウスを誕生させるのに世界で初めて成功した、と明らかにした。 ほ乳類の生殖は精子と卵子が出会って行われるという定説を破ったのだ。研究の結果は、世界的な学術誌「ネイチャー」２２日付に掲載された。 このマウスは「竹取物語」のかぐや姫にちなみ「かぐや」と名付けられた。

河野教授は「１５カ月になったかぐやは最近、１２匹をマウスを出産するほど健康な状態だ」と、外信を通じて明らかにした。 河野教授チームは一方の卵子の遺伝子から特定の部位をなくして精子と似た状態にした後、正常な卵子と結合する方法で受精に成功した。 こうした方法で５９８個の受精卵を得た後、母胎に戻して８匹を出産させた。 このうち６匹は出産後、１５分以内に死亡した。 残り２匹のうち１匹は遺伝子の作動を詳しく調べるための実験過程で死亡し、結局かぐや１匹だけが残った。

河野教授は「次の目標は豚」と明らかにした。 徐廷ソン教授ら韓国研究チームは、受精から出産後まで高密度ＤＮＡチップを利用し、遺伝子の作動を点検した。 遺伝子１万１０００個の作動状況がひと目で分かるチップ。 徐教授は「今回の研究は病気の治療、生命現象を理解するという目的で進行した」と語った。