２年前にバリー・ボンズ（サンフランシスコ・ジャイアンツ）の７３号本塁打のボールを手にし「大儲け」の夢に落ちていた２人のファンが、落胆している。

０１年に大リーグでシーズン最多記録を更新した７３号本塁打のボールが、最近競売にかけられたが、４５万ドル（約５億４０００万ウォン）で落札された。それなのに、「落胆」する理由は？

このボールは、法的訴訟まで起こしたボールだ。ポフォーブという観衆が先にボールを取ったが、人々に押されてボールを逃したため、周辺にいた林氏がボールを拾ったのだ。２人は、このボールの所有権を争って法的攻防まで繰り広げたが、昨年１２月に裁判所が「サンフランシスコ市がボールを売って、売却金を折半するように」と命じた。


本塁打のボールは当初１００万ドル（１億２０００万円）を上回るものと見込まれたが、結局４５万ドルで落札された。すでに訴訟費用としてそれぞれ数十万ドルを使ってしまった２人は、１人当たり２２万５０００ドルを受けても、損することになる。

一方、李承燁（イ・スンヨップ、三星）の通算３００号本塁打のボールを拾った李某（イ、２７、会社院）氏は、２６日「競売にかけるのも考慮している」と話した。