最近、日本とルーマニアが、「ヌード妖精」波紋で揺れている。

世界最高レベルの元ルーマニア女子体操選手らが、全裸に近い状態で体操種目を演技したビデオとＤＶＤが日本で販売されているからだ。

波紋の主人公は９２年バルセロナ五輪の体操２冠王、ラビニア・ミロソビッチをはじめ、２０００年シドニー五輪団体戦金メダルリストのクラウディア・プレサカン、９９年世界選手権団体戦出場のコリナ・ウングリャヌなど、ルーマニアの最高級選手だ。


現役から引退した彼女らは日本で、ある業者と契約を結び、ゆか、段違い平行棒、平均台などの種目を全裸に近い状態で演技した。この演技を撮影した映像は、ＤＶＤとビデオで制作され、飛ぶように売れた。

スキャンダルの責任ついて、両国体操関係者の意見が分かれている。日本側は、ルーマニア人の品行問題として解釈した。そのため、来年９月に横浜で行われる「国際ジュニア選手権大会」でルーマニアを除外しようとしている。

日本のこのような動きに、ルーマニア側も反発している。このスキャンダルには、ルーマニア体操協会は全く関係がないと抗議した。問題となった選手についても「日本式商魂の犠牲者」だという同情論まで提起されている。

両国の体操関係者は、このＤＶＤが忘れられるときまで、複雑な心境を抱かざるを得なくなった。