中間選挙での惨敗翌日の4日(現地時間)、トランプ米大統領がホワイトハウス宴会場新築工事で最後の鉄骨が設置されるのを見ている。[ロイター=聯合ニュース]
民主党は今回の選挙で、反トランプ感情を基盤に中道派から進歩派まで幅広く取り込む戦略を展開し、政治的な「ビッグテント」を築くことに成功した。ワシントンポスト(WP)は4日、「伝統的な民主党支持層はもちろん、カンザス州の牧師出身候補、ニューハンプシャー州の中道派の同性愛者候補、ミシガン州の急進派候補がそろって勝利した」と報じ、事実上、MAGA(米国を再び偉大に)を除く多様な層を結集させたことを勝利の原動力と評価した。
裏を返せば、今後それぞれの陣営が分裂する可能性があるという意味でもある。今回の選挙を通じて党内から次期大統領選の有力候補となり得る人物が多数浮上したことも、各派閥間の競争をさらに激化させる可能性がある。
中道派では、激戦州のペンシルベニア州で20ポイント以上の大差をつけて圧勝して再選を果たしたジョシュ・シャピロ知事への注目度が急速に高まった。シャピロ氏はペンシルベニア州の連邦下院選や州議会選も積極的に支援し、自身の政治的価値を高めた。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、アラバマ州やミシシッピ州など南部地域に支援活動を広げ、存在感を示した。ニューサム氏は3選までという任期制限の規定のため今回の選挙には出馬しなかった。
民主社会主義者(DSA)陣営ではアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員(ニューヨーク州)が激戦となったミシガン州の上院議員選挙に出馬したアブドゥル・エルサイード氏を支援して選挙運動に参加するなど、次期大統領候補の一人としての地歩を固めた。このほか、アンディ・ベシア・ケンタッキー州知事、ラーム・エマニュエル前駐日米大使、ウェス・ムーア・メリーランド州知事、ジョン・オソフ上院議員(ジョージア州)らも潜在的な候補者だ。
惨敗した共和党では責任を押し付け合う論争があり、MAGA路線の再評価が行われるとみられる一方、次期候補と目される人物らの今後の動きは不透明になった。特に、MAGA陣営の次期候補に挙がっていたJ・D・バンス副大統領が試練に直面している。バンス氏は全米各地で選挙運動を支援したものの惨敗を防げず、政治的な地盤のオハイオ州でも民主党に議席を奪われた。イラン戦争の停戦仲介役を務めた点もマイナス要因となっている。窮地に追い込まれたバンス氏はこの日、X(旧ツイッター)で有権者が怒りを抱いている理由を正確に把握するため党を立て直す必要があると主張し、イラン戦争の終結などに言及した。
もう一人の有力候補のマルコ・ルビオ国務長官は選挙運動をしなかったため、相対的に政治的な負担は小さい。ただ、ルビオ氏もトランプ政権の中枢を担う人物であるため、選挙敗北の余波から完全に逃れることはできない。
このほか、テッド・クルーズ上院議員、ロン・デサンティス・フロリダ州知事、ティム・スコット上院議員らも潜在的な候補者に挙げられる。しかし共和党ではトランプ氏の後を見据え、党のアイデンティティーを再構築する過程を優先するべきとの指摘が出ている。
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