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16年前の宿敵と最後の勝負…51歳のファイター、秋成勲の引退試合

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
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秋山成勲の引退試合のポスター。対戦相手は16年前に敗れた相手のクリス・リーベン(右)。 [写真=ブラックコンバット]

「Time to Say Goodbye(君と旅立とう)」。

秋成勲(チュ・ソンフン、日本名・秋山成勲)の入場曲のタイトルだ。秋成勲(51、16勝7敗)が波乱万丈だったファイター人生の最後の勝負に臨む。21日、ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで開催される韓国国内の総合格闘技(MMA)団体ブラックコンバットの大会で引退試合(89キロ級)を行う。対戦相手は2000~2010年代にUFCで活躍したストライカーのクリス・リーベン(46、22勝12敗、米国)だ。16年前の2010年、UFCの舞台で秋成勲に勝利した選手だ。秋成勲がMMAの試合に出場するのは、2022年3月にONEチャンピオンシップで青木真也(日本)を破って以来4年8カ月ぶりとなる。満51歳だが、今なお腹筋はくっきりと割れている。現在はテレビ出演などの活動を休止し、タイに練習拠点を設けてトレーニングに専念している。


「テレビ出演で安定的にお金を稼いでいるのにあえて戦う必要があるのかと言われる」。秋成勲は、練習パートナーのキム・ドンヒョンのユーチューブチャンネルでこう打ち明けた後、「お金は自分が柔道や格闘技をしてきた究極的な理由ではなかった。相手と勝負するときの自分が格好よく、そのときに感じる胸の高鳴りや喜びがいい」。


ブラックコンバットが今月2日にオンラインでチケット販売を開始すると、わずか55分で完売した。専門家らは「2万人収容の高尺ドームを満席にしたのはスーパースター秋成勲のチケットパワー」と話した。秋成勲はテレビのバラエティー番組やネットフリックスのサバイバルバラエティー、登録者209万人のユーチューブチャンネルで「サラン(娘の名前)のお父さん」「アジョシ(おじさん)」と呼ばれ、人気と親しみやすいイメージを築いてきた。秋成勲は「いつも何かを欠いている感じがあった。最後の挑戦を通じて格闘家としての人生を意義のある形で締めくくりたい」と語った。

入場曲も一風変わっている。ファイターは通常、テンポが速く力強いヒップホップやロックを入場曲に使う。秋成勲の曲はゆったりとしたオーケストラの旋律に乗せて、テノール歌手アンドレア・ボチェッリとソプラノ歌手サラ・ブライトマンが共に歌う曲だ。心臓を速く鼓動させるような曲ではないが、胸の奥深くに響く。秋成勲は波乱に満ちた自分の人生を表現するのに最もふさわしい曲だと語った。

在日同胞4世の秋成勲は1998年に韓国に渡り、柔道の実業団チームで競技を続けながら韓国代表に選ばれた。2001年のアジア柔道選手権では金メダルを獲得した。しかし同年、韓国柔道界の派閥争いや排他的な風潮に直面し、日本に帰化した。翌年の釜山アジア大会では柔道着に「秋山成勲」という名前を入れて出場し、決勝で韓国選手を破って81キロ級の金メダルを獲得した。2004年にMMAに転向してからはK-1 HERO’SやUFCなど当時最高峰の舞台で活躍した。

いま残されているのは1試合だ。秋成勲は「入場曲を聴きながらケージに上がる気分は格別だ。目に映る景色も違う。勝負師だけに許された瞬間だが、自分に残された機会はあと一度だけだ」と話した。その一方で「試合をうまくやり遂げられるか不安だ」とし「おもしろい試合を見せる」と約束した。

秋成勲の夢は、最後の試合に人生の師だった父を招くことだった。その夢はかなわなかった。在日同胞の柔道選手だった父チュ・ゲイさんは2023年に亡くなった。秋成勲は2022年の中央日報のインタビューで、全盛期が過ぎても格闘技をやめない理由について次のように説明していた。「父はいつも『人生の岐路では平坦な道ではなく険しい道を選べ』と言っていた。楽な道を歩めば怠けてしまい、困難な道を切り開いていけば成長する。いま私が選ぶべき道はテレビ出演ではなく厳しい格闘技選手の道だ」。



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