米中間選挙が行われた3日(現地時間)、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂の様子。AFP=聯合ニュース
4日午前10時30分現在、選挙情報会社ディシジョンデスクHQ(DDHQ)の当選判定によると、民主党は上院で少なくとも54議席(全100議席)、下院で少なくとも241議席(全435議席)を確保した。選挙前の世論調査などから民主党が下院の多数党となることはある程度予見されていたが、大接戦となって結果の確定が遅れるだろうという当初の見通しに反し、民主党は投票日当日の夜、早々に上院選での勝利を確定させた。民主党は上院では2年ぶり、下院では4年ぶりに多数党の座を奪還した。
共和党53議席、民主党系47議席という勢力図の中で、民主党が上院選に勝利するシナリオは、ミシガン州を含む既存議席を守り、ノースカロライナ州を奪還したうえで、激戦州のメーン、カンザス、オハイオ、アラスカ、アイオワ、テキサスの6州のうち3州で議席を追加獲得するというものだった。しかし民主党はミシガン州の議席を守り、激戦州6州のうちアラスカ州を除く5州で勝利した。さらに、選挙直前には共和党がやや優勢とされていたサウスカロライナ州でも共和党を退けた。
これは「与党は敗北する」という通常の中間選挙の法則さえ超える大敗だ。民主党のチャック・シューマー上院院内総務は「米国民が赤いレンガの壁をレンガの山に変えてしまった」と自評した。
共和党にとって最も衝撃が大きいのは、「保守の心臓部」テキサス州で民主党のジェームズ・タラリコ候補が共和党のケン・パクストン候補を破り、上院入りすることになった敗北だ。民主党がテキサス州の連邦上院議員選挙で勝利したのは1988年以来38年ぶりだ。州知事の座も民主党が奪還した。
トランプ氏は9月の共和党全国大会を含め、選挙前にテキサス州だけで4回訪問した。それだけ地盤が揺らいでいることへの不安が大きかった傍証だが、それがそのまま選挙結果に表れた形だ。
共和党が強さを見せてきたカンザス州も民主党が奪還した。連邦上院議員選挙では94年ぶりの勝利だ。J・D・バンス副大統領が務めていたオハイオ州の上院議席も民主党に渡った。
ミシガン州では進歩派のアブドゥル・エルサイード候補が勝利した。米国初のイスラム教徒の上院議員となる。
注目されるのは、タラリコ氏とエルサイード氏が選挙運動を通じてトランプ氏と共和党から特に執拗な攻撃を受けてきた人物だという点だ。タラリコ氏は中学校教師出身のテキサス州下院議員で、長老派の神学校で学び、キリスト教信仰と進歩的な政治を結びつけた「キリスト教左派」として注目された。トランプ氏はタラリコ氏の名前と変わり者を意味する「フリーク」を組み合わせた「タラフリーコ」と呼んで嘲笑し、保守陣営では同氏がインフルエンザで遊説を中断すると、オハイオ州の精神医療機関に入院したという虚偽のうわさまで広めた。
エジプト移民の家庭に生まれた医師出身の公衆衛生専門家、エルサイード氏に対する攻撃はさらに露骨だった。トランプ氏は同氏を「ジハーディスト(聖戦主義者)」と呼び、米同時多発テロに言及しながら、テロリストを阻止するように同氏の当選を阻止しなければならないと主張した。
両氏の勝利は、有権者がトランプ氏の「イデオロギー戦争」という構図よりも、家計の生活費上昇に敏感に反応したことを意味するとみられる。トランプ氏は世論調査にあまり積極的ではない「シャイトランプ」支持層に期待をかけたが、同氏に怒りを抱く「アングリー・トランプ」有権者がこれを圧倒した格好だ。
米国はトランプにうんざり…「ウォーターゲート事件以来最悪の惨敗」(2)
この記事を読んで…