許民(ホ・ミン)国家遺産庁長
許民(ホ・ミン)国家遺産庁長は2日、フェイスブックへの投稿で「北朝鮮が申請した『朝鮮民主主義人民共和国の伝統武術-テコンドー』が、ユネスコ人類無形文化遺産の審査で『登録勧告』を受けると予想される」と明らかにした。ユネスコの遺産登録手続きにおいて、「登録勧告」は事実上、登録が確定したものとみなされる。
これに先立ち、北朝鮮は2024年3月、テコンドーの登録申請書を単独で提出した。韓国は今年3月、国技であるテコンドーの登録申請書を遅れて提出し、「共同登録」の可能性に期待を寄せていた。2018年に「シルム(韓国相撲)」を南北共同で登録した経験を踏まえ、国家遺産庁は今年の主要業務計画に「テコンドーの南北共同登録」を盛り込んでいた。
しかし、3日(日本時間)に予定されているユネスコ本部側の公式発表を翌日に控えた2日、許庁長は「現在の南北関係など、さまざまな状況から、現時点で『共同登録』は事実上困難だと予想される」とSNSで明らかにした。これまで共同登録に向けてどのような努力をしてきたのか、具体的には説明しなかったが、最近まで非武装地帯(DMZ)での地雷事故など、南北関係に悪影響を及ぼす出来事が続く中、実質的な接触はほとんどなかったとみられる。これを受け、「北朝鮮の単独登録を阻止できなかった」という責任論が浮上するのを恐れ、先手を打って批判をかわそうとしたのではないかとの指摘が出ると、国家遺産庁側は「国民の失望と叱責に対し、あらかじめ謝罪したいという気持ちだった」と釈明した。
韓国は2001年の「宗廟祭礼および宗廟祭礼楽」を皮切りに、これまで計23件を人類無形文化遺産に登録している。北朝鮮は計5件となっている。このうち「アリラン」と「キムジャン文化(キムチ作り)」は、南北がそれぞれ単独で登録した。
許庁長は、北朝鮮がテコンドーを人類無形文化遺産に先に登録したとしても「排他的な権利が認められるわけではない」とし、「拡張登録」または「単独登録」に向けて努力すると明らかにした。拡張登録を申請するには、すでに登録されている遺産の登録国から同意を得る必要があるため、北朝鮮との協議が必要となる。
一方、韓国が今年申請した「韓紙製作の伝統的知識と技術および文化的実践」も「登録勧告」を受け、今年12月に中国・厦門で開かれる第21回無形文化遺産保護政府間委員会で登録が確定する見通しだ。韓国は隔年でユネスコ無形文化遺産への登録を目指しており、2028年には「高麗人参文化:自然と家族(共同体)を思いやり、感謝する文化」が審査を受ける。
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