24日、北朝鮮の金正恩国務委員長が中国全国政治協商会議の王滬寧主席とともに丹東新区にある黄海自動車工場を訪問した。[新華社=聯合ニュース]
北朝鮮と中国はいずれも事前に日程を公表していなかったが、突然の訪問ではなかったとの分析が出ている。世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)副所長は、抗米援朝記念館が今月9日の時点で19~24日の休館をすでに告知していたことに注目した。鄭副所長は「記念館に少なくとも5日間の準備期間が必要だったことを考慮すると、遅くとも9日ごろには訪問計画が中国側に伝えられていたはず」と分析した。
鄭副所長は10月初めから秘密裏に、しかし体系的に準備された訪問だったとし、訪問の目的は血盟関係を国内外に誇示することと、新鴨緑江大橋を活用した朝中交流・協力構想の2つだと解釈した。
◆「習近平に会えなかった初の訪中」…北朝鮮国内向けとの見方も
北朝鮮の国内政治を意識した行動という分析もあった。中国共産党中央党校の機関紙「学習時報」の副編集長を務めた中国の評論家、鄧聿文氏は、「今回は、金正恩委員長の最高指導者就任後6回目となる訪中のうち、習近平国家主席に会わなかった初めてのケースだ」と指摘し、「中国側の同席者に経済担当の官僚もいなかった」と述べた。鄧聿文氏は、金正恩氏が直前に全軍中隊長大会を開いて軍内部の掌握力を強化した後、中国訪問を通じて対外的に自身の政治的地位を誇示した可能性があるとみている。
北朝鮮側の同行者にも注目が集まった。趙甬元(チョ・ヨンウォン)党政治局常務委員、崔善姫(チェ・ソンヒ)外相、金与正(キム・ヨジョン)党部長ら、党・外交部門の幹部を中心に構成され、軍の高官は見えなかった。新鴨緑江大橋での見送り行事の写真では、金委員長が趙甬元常務委員ではなく崔善姫外相を隣に立たせた点も注目される。
一方、中国は26日から4日間、第20期中央委員会第5回全体会議(五中全会)を開き、来月18~19日には深圳でAPEC首脳会議を開催する。ここでは、「第2のヤルタ会談」と呼ばれる米中ロ3カ国首脳会談を推進する可能性にも言及されている。今回の金正恩氏の訪中が朝中経済協力の口火となるのか、それとも朝米首脳会談の前奏曲となるのかは、これら2つの日程を経て輪郭が表れるとみられる。
「習近平主席に会えなかった初の事例」と指摘した中国…金正恩委員長の訪中は朝米対話のシグナルか(1)
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