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金正恩委員長、死亡説を意識したか…見せつけるように車で国境越え

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が中国の韓国戦争(朝鮮戦争)参戦記念日を控えた24日、中国遼寧省丹東を訪問したと、朝鮮中央通信が25日報じた。金正恩氏が新鴨緑江大橋を自動車で渡る場面。[朝鮮中央テレビ=聯合ニュース]

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は24日、中国の丹東を訪問した際、専用車で新鴨緑江(アムノッカン)大橋を渡った。金正恩氏が自動車で国境を越えたのは今回が初めてで、北朝鮮と中国の経済協力再開の象徴である新鴨緑江大橋を浮き彫りにすると同時に、最近ソーシャルメディア(SNS)を中心に広まった自身の死亡説を打ち消そうという意図があるとみられる。

朝鮮中央テレビは25日、金正恩氏の前日の丹東訪問を報じ、専用車のベンツ・マイバッハが新鴨緑江大橋を渡る場面を公開した。平壌(ピョンヤン)から新義州(シンウィジュ)まの道路事情などを考慮すると、金正恩氏は専用列車に車を積んで移動した後、新義州から自動車で国境を越えたと推定される。


金正恩氏はこれまでの5回の訪中では専用列車「太陽号」や専用機「チャムメ1号」を利用してきた。外交関係者の間では、今回自動車を選んだのは、15日に開通した新鴨緑江大橋の象徴性を強調する意図があったとの見方が出ている。帰国途中の金正恩氏が橋の中央で中国共産党の序列4位、王滬寧氏らと記念写真を撮り、「この橋が両国を結び、我々の心もさらに強くつなぐという歴史的な使命を、疑いなく正確に果たすことになるだろう」と述べたのも、こうした見方を裏付けている。


最近広まった死亡説を意識したとの分析も出ている。今月18日、米国内の反中派、謝万軍(シエ・ワンジュン)氏はX(旧ツイッター)に「金正恩氏が脳出血で倒れ、中国北京の病院に緊急搬送されたが死亡したという噂が流れている」と投稿した。根拠のない主張だったが、一部の海外メディアやSNSを通じて拡散した。

金正恩氏の健康異常説が浮上したのは今回が初めてではない。2014年9月、金正恩氏が40日以上にわたって公式の場に姿を見せなかったため、健康異常説が広まった。北朝鮮メディアが金正恩氏が杖をついて視察する姿を公開すると、疑惑は収まった。当時、韓国の国家情報院は、金正恩氏が足首のくるぶしにできた嚢胞を除去する手術を受けたと把握していると報告した。

2020年4月には金正恩氏が祖父・金日成(キム・イルソン)主席の誕生日「太陽節」の行事を欠席したことで健康異常説が浮上した。北朝鮮専門メディア「デイリーNK」が心血管系の処置を受けたとの説を報じたのに続き、米CNNが匿名の米政府当局者の話として「金正恩氏が手術後、重篤な状態である可能性がある」と報じたことで、脳死説にまで発展した。しかし金正恩氏が公開活動を再開したことで事実無根であることが明らかになった。2021年7月には長期間にわたって公の場に姿を見せなかったことから叔父の金平一(キム・ピョンイル)氏によるクーデター説が広まり、昨年5月には金正恩氏が元山(ウォンサン)で現地指導中に脳出血で倒れて死亡したとの噂が流れたが、いずれも虚偽であることが判明した。

このように死亡説が繰り返されるのは、金正恩氏が健康上のリスクを比較的多く抱えているうえ、最高指導者に不測の事態が起きた場合、韓半島(朝鮮半島)情勢に及ぼす影響が大きいためとの分析がある。国家情報院は先月30日、国会情報委員会に対し「金正恩氏は体重が140キロ台の超高度肥満で、心血管疾患の高リスク群に属する」と報告した。西江大国際大学院のキム・ジェチョン教授は「北は安定した後継者を確保している状況ではないうえ、核保有国である北の最高指導者が不在となれば北東アジア情勢や市場秩序に及ぼす影響が大きいため、さまざまな噂が流れているのだろう」と話した。



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