2026年10月8日、ワシントンの米国平和研究所(USIP)で開かれた行事で、トランプ米大統領(右)がイーロン・マスク氏に国家科学勲章を授与している。[AP=聯合ニュース]
ウォールストリートジャーナル(WSJ)は22日(現地時間)、当局者らの話として、トランプ氏がマスク氏との電話会談で、ウクライナのドローンが衛星ネットワークに接続したまま移動できる速度が時速約100マイル(約160キロ)に制限されていることに不満を示した、と報じた。
制限措置が始まったのは今月14日で、それまではドローンが時速400キロで飛行しても問題はなかったというのがウクライナ側の説明だ。しかし速度制限によって一部の攻撃用ドローンや迎撃装備の正常な運用が困難になり、ウクライナはロシアの空爆に事実上、無防備な状態でさらされた。
WSJによると、電話会談は21日に行われた。米国とウクライナの当局者らは、トランプ氏とマスク氏の電話会談直後、スターシールドのシステムが以前よりも正常な状態に近い形で作動し始めたと伝えた。完全に復旧したわけではないものの、制限がかかっていた時よりも速い速度で作動しているという。
当局者らは、トランプ氏が今週、側近やスタッフに対し「ウクライナ軍が前線の防衛のために依存しているスターリンクの速度制限措置を撤回したい」という趣旨の意向を示した、と伝えた。これに先立ちWSJはマスク氏がスターシールドの速度制限を指示したと報じていた。
ただ、速度制限措置がマスク氏の独断によるものか、トランプ政権の要請によるものかについては、スペースXとホワイトハウスの説明が食い違っている。マスク氏は「速度や使用に関するあらゆる制限は米軍が、最終的には米大統領が決定する」と述べた一方、トランプ氏は「誰が制限を指示したのか知らない」と話した。ルビオ国務長官も「米大統領も政府内の誰もこのシステムに何らかの変更を加えるよう要請したことはない」と明らかにした。
ウクライナのスターシールド使用制限を解除するためにトランプ氏が直接動いた理由は、中間選挙まで2週間を切った中、議会レベルでの調査にまで言及されるほど批判が強まっている状況と無関係でないとみられる。
トランプ氏はこの日、ホワイトハウスで記者団に対し「私が電話をしたのか、ほかの誰かが電話をしたのかは重要ではない。重要なのは彼(マスク氏)が元に戻したということだ」と述べた。マスク氏とは非常に良好な関係にあると話したうえでの発言だった。
民主党のリチャード・ブルーメンソール上院議員(コネティカット州)はこの日、スターシールドの使用制限が事前の通知なしに実施された経緯や、米国防総省が重要な衛星通信ネットワークをスペースXに過度に依存しているという構造的なリスクについて、調査に着手すると発表した。共和党のブライアン・フィッツパトリック下院議員(ペンシルベニア州)も、これに関する議会レベルでの「全面的な調査」を実施すると表明した。さらに同議員は「関係機関や機関の長に対する懲罰的な予算削減」も予告した。
「ウクライナの『スターシールド』制限を解除すべき」…トランプ大統領がマスク氏に電話(2)
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