北朝鮮の新義州(シンウィジュ)と中国の丹東を結ぶ新鴨緑江(アムノッカン)大橋が15日、正式に開通した。写真は同日午前に橋の中央で開かれた開通式。 [聯合ニュース]
今回の橋の接続で最も注目すべき点は、鉄道中心だった従来の対外貿易網の軸を自動車輸送に移したことだ。北朝鮮とロシアの間では1953年に建設された豆満江鉄橋(鉄道橋)が唯一の陸上貿易ルートだった。また、北朝鮮と中国の最大の貿易拠点である丹東―新義州間も単線鉄道と連係する中朝友誼橋の深刻な老朽化で貨物輸送に支障があった。しかし今回、中国・ロシア両国との間で往復4車線規模の大型道路橋が相次いで開通し、自動車を利用した物流能力は大幅に改善する見通しだ。
実際、これらの橋が本格的に活用されれば、自動車による国境通過や物流拠点間の連携が一段と容易になると予想される。統一研究院のチョン・ユソク研究委員は「自動車輸送は鉄道輸送に比べて初期のインフラ整備や維持管理の負担が相対的に少なく、既存の国境道路網を活用して各物流拠点を柔軟かつ迅速に結ぶことができるという決定的な利点がある」とし「交通インフラが極めて劣悪な北にとって短期間で対外輸送能力を大幅に拡大するのに役立つとみられる」と説明した。
北朝鮮にとっては対外貿易を段階的に多角化できる基盤を整えたという点でも意義がある。対外貿易の90%以上を占める中国との貿易関係を維持しながら、ロシアという迂回ルートまで確保したからだ。
専門家の間では、道路物流網の拡大が対北朝鮮制裁の監視体制に及ぼす影響に注目する見方が出ている。列車輸送の場合、停車や積み下ろしの過程で衛星や観測機器を使って積載貨物の種類や数量を追跡・監視できる。一方、大型トラックや小型トラックによる自動車輸送では、乗客や貨物を外部から把握されにくい形で流通させるのが比較的容易であるからだ。
慶南大学極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は「北は長期間停滞していた大型物流・交通インフラの接続という懸案事業を実現させ、朝・中・ロ3カ国による戦略的連携を内外に誇示している」とし「国際社会による対北制裁体制を事実上無力化させると同時に、金正恩政権が国内で『敵対的な二つの国家』路線をさらに強硬に維持していくための強力な原動力を確保した側面もあるだろう」と述べた。
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