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【コラム】「燃える中東」、熱くなるアラブの海(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

11日(現地時間)、イエメンの首都サヌアに設置されたデジタル宣伝板。フーシ派の指導者アブドルマリク・フーシの姿が映し出されたこの宣伝板には「空港には空港で、封鎖には封鎖で、戦争拡大には戦争拡大で」対抗するとの警告が記されている。[EPA=聯合ニュース]

「燃える中東」という言葉が慣用句のように使われるようになって久しいが、いま我々の目の前で起きている現象を説明するには従来の表現に恐怖の感情をさらに加えなければいけない。2月28日に始まったイラン戦争はホルムズ海峡を越えてイエメンのバブ・エル・マンデブ海峡へと広がり、ついにはアフリカ大陸のエチオピアとエリトリアが衝突する事態となった。ペルシャ湾、オマーン湾、アラビア海、アデン湾、紅海の全域が地域戦争の渦に巻き込まれる状況だ。

◆「中東、巨大な地域戦争の入り口に立つ」


アフリカ内陸国のエチオピアは海洋進出のため、自国の進路を阻んでいるエリトリアを支配下に置こうとしている。エチオピアの背後にはイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)がいる。イスラエルはソマリアからの分離独立を目指すソマリランドを国家として承認し、UAEはソマリランドの港湾都市ベルベラに軍事基地と物流拠点を構築した。一方、エリトリア側にはエジプト、スーダン、ソマリアがついている。エジプトは、紅海やバブ・エル・マンデブ海峡への進出を通じてエジプトの国益を損なおうとするエチオピアを快く思っていない。エチオピアがナイル川上流にアフリカ最大規模のダムを建設したことで、両国はすでに激しく対立していたが、そこに問題が重なった形だ。ソマリアはソマリランドを後援するイスラエルとUAEを受け入れることができない。


バブ・エル・マンデブ海峡では、イエメンのフーシ派反政府勢力がサウジアラビアの支援を受けるイエメン政府軍と衝突している。広い意味ではイランと同じシーア派に属するものの、十二イマーム派のイランとは異なりザイド派であるイエメンのフーシ派は、反米、反イスラエル、パレスチナ解放という目標をイランと共有し、シーア派抵抗勢力の南側の軸を担ってきた。2014年にフーシ派がイエメンの首都サヌアを占領すると、イランの影響力がイエメンに完全に定着することを懸念したサウジアラビアは2015年3月、フーシ派への空爆を主導した。しかしフーシ派を排除できないまま2022年3月に停戦に合意した。

ところが、今年7月13日にサウジアラビアがフーシ派の支配下にあるサヌア空港の滑走路を空爆したことで状況は悪化し始めた。フーシ派は7月25日、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの石油施設を攻撃し、9月8日にも複数の地点を攻撃して70人余りが負傷した。これに対してサウジアラビアも「イエメンの夜明け」という作戦名の下、イエメン政府軍の地上作戦を支援しながら大規模な空爆を実施し、フーシ派が支配していた紅海沿岸の主要地域を奪還するのに成功した。

フーシ派もサウジアラビアの空港、石油精製施設、軍事基地などを連日攻撃し、激しく反撃している。フーシ派がイスラム教の聖地メッカとメディナを除いてサウジアラビア全土を攻撃対象にすると表明したのは、米国による軍事的・経済的な攻勢に苦しむイランを支援するためだ。イランは2カ月前から、米国がホルムズ海峡を通過するイランの石油タンカーを阻止する逆封鎖を解除して攻勢を停止しなければ戦線が拡大する、と公言してきた。米国のイラン専門家バリ・ナスル氏は「イエメン内戦が激化する中、サウジアラビアの石油施設や空港を狙ったフーシ派の攻撃は、近いうちにこの戦争の規模をさらに拡大させるだろう」とし「米国とイランの戦争が再開すれば、イエメンとサウジアラビアの紛争が主要な戦線となり、中東ははるかに大規模な地域戦争の入り口に立つことになる」と懸念を示した。フーシ派がアデン湾に近い沿岸地域の掌握に成功すれば戦争は完全に新しい局面に入る。


【コラム】「燃える中東」、熱くなるアラブの海(2)

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