Netflix(ネットフリックス)を通じて韓国の視聴者も魅了したドラマ『早春晴朗』の主演俳優、井柏然(ジン・ボーラン)(右)と孫千(スン・チエン)。[写真 Netflix]
どこかでこんなドラマを見たことがあると思った人も、わざわざ記憶をたどる必要はない。これは最近Netflixで話題を集めている中国ドラマ『早春晴朗』の序盤の展開だ。
『早春晴朗』は2026年8月25日、中国の動画配信プラットフォーム「YOUKU(優酷)」とNetflix(ネットフリックス)で公開された全24話のドラマだ。中国の有名ウェブ小説作家、姑娘別哭の作品をドラマ化したもので、公開からわずか2~3週間で中国国内はもちろん、世界的にも大きな話題となった。韓国を含む世界54カ国でNetflixのトップ10入りを果たし、映画『僕らの先にある道』(2018年)を通じてある程度のファン層を築いていた井柏然は、今回の作品でその存在感を強く印象づけ、女性視聴者のコミュニティーでは「井柏然ロス」が広がっている。
◇注目される理由:現代劇だから
『早春晴朗』が非常に大きな意味を持つのは、現代を舞台にした恋愛ドラマだという点にある。実際、グローバルプラットフォームのNetflixを通じて韓国の視聴者から大きな反響を得たドラマとしては、今年3月に公開された『逐玉: 翡翠の君』もあった。主演の張凌赫をアジアのトップスターに押し上げたこのドラマは、アジア12カ国でNetflixの週間ランキング1位に上り、韓国でも2位を記録した。ただし、『逐玉: 翡翠の君』は中国のジャンル区分でいう「古装劇」、つまり時代劇に当たるため、それほど驚くべき現象とは受け止められなかった。中国の時代劇は作品性や人気の面ですでに一定以上の水準に達していると評価されていたからだ。
しかし、『早春晴朗』が新しいのは、これまで中国ドラマがかなり後れを取っているとみなされてきた現代劇、とりわけ恋愛ドラマの分野で、韓国はもちろん世界各国、特にKドラマが強さを見せてきた中南米地域で大きな反響を呼んだという点だ。『早春晴朗』に続き、同じく現代の職場を舞台にした恋愛ドラマでYOUKUオリジナル作品の『無可替代(Irreplaceable)』(原題)も、Netflixでの配信初週から24カ国でトップ10入りするなど、中国ドラマブームを持続させている。ドラマの人気を見る限り、一部で懸念されている嫌中感情は、明らかにどこか別の世界の話だ。
こうした現象を受け、一部では早くも「韓国ドラマが中国ドラマに追いつかれるのではないか」という声が高まっている。韓国ドラマ業界が2026年に入り、上半期の『恋の通訳、できますか?』などを除けば、これといった世界的ヒット作を生み出せていない中、「お茶の間」を中国ドラマに明け渡している状況だからだ。結論から言えば、全体的な構図を見たとき、「追いつかれたのか」という問いは、現時点ではまだ大げさな騒ぎにすぎない。ただし、注目すべき点があるのは確かだ。
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