8日(現地時間)、米カリフォルニア州サンディエゴのノースアイランド海軍航空基地に米海軍の空母「エイブラハム・リンカーン」(CVN-72)が入港し、乗組員の家族が喜んでいる。[AFP=聯合ニュース]
米紙ニューヨークタイムズ(NYT)や英紙ガーディアンなどによると、リンカーンは8日午後(現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴの母港ノースアイランド海軍航空基地に入港した。昨年11月に出港して以来11カ月ぶりだ。
この日、サンディエゴ湾には夜明け前から乗組員の帰りを待つ家族らが集まった。「リンカーン」が姿を現すと、花や風船、星条旗を手にした家族らが歓声を上げ、現場には音楽が響いた。
◆11カ月ぶりに家族のもとへ…「子どもの成長の瞬間を見逃した」
生後6カ月の赤ちゃんをベビーカーに乗せて夫の帰りを待っていたブレンダ・リバスさんは「複雑な気持ち」とし「夫は(子どもの誕生から成長まで)見逃した瞬間が多く、うれしさよりも悲しみの方が大きい」と語った。
生後10週の赤ちゃんと夫を迎えに来たマッケンジー・アトキンスさんは「何度も(夫が帰ってくると)期待した後に延期になるという流れが繰り返された」とし「今度こそ本当に帰ってくると思うと、興奮する一方で緊張もする」と伝えた。
息子の帰りを待っていたジェイソン・ティスデールさんは「息子を本当に誇りに思う」とし「厳しい派遣任務だったが、その試練を乗り越えた。息子を歓迎し、愛してると伝えたい」と話した。
◆海上に265日間…食料不足、自殺未遂8件
「リンカーン」はイランの海上封鎖作戦を遂行中、バーレーンの物流拠点が破壊されたことで、食料や燃料の補給に苦労した。今回の任務では一度も寄港せず265日間連続で海上にとどまり、過去最長となった。
「リンカーン」に勤務する息子を持つある女性は、息子が昨年春にWhatsAppを通じて、石けんや歯磨き粉も手に入れるのが難しい「第三世界レベル」の生活環境を伝えてきた、と明らかにした。
息子から送られてきた写真には船の内部にカビが生えた様子や粗末な食事が写っていた。食事用トレーに載っていたのはわずかな麺とゆで卵2個、薄いスープだけだった。この女性は「トランプ大統領に投票したが、彼がこの状況を理解しているとは思わない」とし「自分の息子を数日間でも『リンカーン』に送ってみるべきだ。きっと耐えられないはず」と怒りを表した。
別の乗組員の母ビクトリア・トーゾさんも息子から食事の配給量がひどいと聞いたと明らかにした。
長期間の海上生活で乗組員の精神状態も悪化したという。孤立感を訴える乗組員が増え、任務期間中に計8件の自殺未遂が報告された。
◆米国防長官「士気低下や失敗はない」
ヘグセス米国防長官は「リンカーン」の入港前にヘリコプターで空母に到着し、乗組員らを激励した。ヘグセス長官は前日、「リンカーン」に大統領部隊表彰を授与した後、「一部のメディアは『リンカーン』を士気低下や失敗した任務の象徴にしようとしてきたが、私自身が現場を見て乗組員と話した結果はその正反対だ」と強調した。
この記事を読んで…