韓国軍合同参謀本部は今月5日、最終調査結果に関する記者会見で「今回の地雷爆発の原因となり、国連軍司令部が停戦協定違反と認定した軍事境界線(MDL)以南の地雷原を午後12時51分ごろに除去した」と明らかにした。 [写真 合同参謀本部]
国会国防委員会や軍関係者によると、軍の情報当局は最近、画像情報の分析を通じて、中部戦線のMDL以南に鉄柵と推定される構造物を確認し、追加の分析を進めている。北朝鮮の要塞化作業で地雷原に続いて鉄柵までMDLを越えて設置されたと推定されるのは今回が初めてだ。これまでに確認された北朝鮮の鉄柵はMDLの北側約80メートル地点が最も近い位置だった。
国会国防委員会の関係者は「鉄柵の手前には地雷原が造成されているようだ」と伝えた。中部戦線のこの地域ではMDLを基準に南側の最も遠い位置から地雷原が形成され、その後方には不毛地帯を造成する作業でできた土の道があるという。鉄柵はこの道より北側にあるが、韓国軍の基準ではMDLを侵犯していると軍は判断している。ただ、合同参謀本部はこの構造物が実際に鉄柵であると最終的に確定するには国連軍司令部との現地調査が必要との立場だ。
北朝鮮軍による前線の要塞化作業も急速に進んでいる。MDL一帯の不毛地帯造成を事実上終え、地雷原と後方の鉄柵の構築を急ぐ段階に入っている。特に西部戦線と中部戦線で進捗がかなり速いという。要塞化作業は地形によって違いはあるものの、通常「不毛地帯の造成→地雷原の構築→三重鉄柵の設置→戦術道路の造成」の順に進められる。主要道路の軸線に沿って北方限界線付近には対戦車障壁も設置している。
問題は、要塞化作業が進むほど北朝鮮軍によるMDL侵犯がさらに頻繁になる可能性がある点だ。実際、東部戦線の韓国陸軍第21師団の管轄地域では、北朝鮮軍の武装警備兵4~5人が不毛地帯の造成作業により整備された小道に沿ってほぼ毎日MDLを侵犯していることが分かった。北朝鮮軍は要塞化作業区域を警備・巡察路として利用し、活動範囲をMDL以南にまで広げたということだ。中部戦線の新たな鉄柵区間でも同様の動きが表れる可能性があるとの見方が出ている。
特に、最近の西部戦線での地雷爆発事故をきっかけに南北間でDMZの作戦上の主導権をめぐる争いが本格化し、偶発的な衝突の懸念も高まっている。北朝鮮は地雷爆発事故の後も自らが主張するMDLを堅持するとの立場を繰り返し表明してきた。外務省の声明では「我々の領土を1ミリでも侵犯すれば即時かつ強力な対応措置を取る」と威嚇した。韓国軍が北朝鮮軍の地雷除去に続いてMDL以南の鉄柵の撤去まで進めた場合、北朝鮮がこれを「領土侵犯」と規定して対抗措置を取る可能性が高い。
北朝鮮、軍事境界線を越えて鉄柵も設置…「地雷原まで造成」(2)
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