北朝鮮の金与正労働党総務部長。[朝鮮中央テレビ キャプチャー]
金部長はこの日発表した談話で、韓国政府が国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁委員会から医療装備支援に向けた制裁免除承認を受けた事実を公開したことを問題にし、「これは、わが国家に対する冒とくであり、変種の政治的挑発であり、われわれの国法に逆らう重大な主権侵害行為である」と主張した。
続けて「朝鮮半島情勢を重態に陥れる自作茶番劇で世界を騒がせたならず者が、今度はいきなり『善意』をテーマに別の茶番劇を演出して人々を唖然とさせている」として韓国政府の支援推進背景を非難した。
◇「医療装備支援は政治的挑発」…韓国政府の意図に疑惑提起
金部長は韓国政府が5月に国連安保理対北朝鮮制裁委員会に医療装備支援に向けた制裁免除を申し込み、7日に承認を受けた事実をメディアに公開したと明らかにした。
韓国政府が北朝鮮の医薬品および医療装備の不足と保健状況の悪化に言及し、脆弱階層の必須医療サービスの改善に寄与すると明らかにしたことに対し不快感を示した。
その上で「実に、騒々しくて見るに耐えない挙動だと言わざるを得ない」として韓国政府の支援計画を非難した。
北朝鮮が医療装備を受け入れる可能性がないという事実を韓国政府も十分にわかっているという主張も出した。
金部長は「今の状況で、韓国が支援する医療装備などがわれわれの領内に入れず、また送り込む方法もないということを知っているはずの連中」としながら支援計画を公開した背景に政治的意図があると主張した。
その上で「自分らの『善意的な態度』とそれを拒否するわれわれの『相反する態度』を比較させ、何でも得ようとする陰険な政治的見積もりが敷かれている」とした。
◇地雷爆発事件も「自作劇」と規定
金部長は最近発生した地雷爆発事件をめぐる韓国政府の対応にも不満を示し、この事件を「『地雷爆発』の自作茶番劇」として韓国内部でも事故なのか挑発なのかをめぐり論争が続いていると主張した。
韓国統一部の鄭東泳(チョン・ドンヨン)長官の発言も批判の根拠に提示した。金部長は「韓国の官吏である鄭東泳も今回の『地雷爆発事件』をわが共和国の故意の攻撃に断定するのは難しいと言った」とした。
韓国政府が地雷爆発事件の最終調査結果発表と強力な外交的・軍事的対応を予告しながら、一方では対北朝鮮人道的支援を推進するのも問題にした。金部長は医療装備支援計画を地雷爆発事件に続くまた別の「茶番劇」と規定した。韓国政府が北朝鮮との信頼回復を掲げているが実際には政治的計算により動いているという主張だ。
◇「韓国相手する必要さえない」…南北関係改善の可能性一蹴
金部長は「実際に、朝韓関係を回復させたい考えがあるなら、一つ一つの言動に相手の感情を意識し、最大限の尊重と配慮、真心から見せるべきであろう」とした。
しかし韓国政府が地雷爆発事件に対する対応と医療装備支援を同時に推進するのは関係改善の意思とは距離が遠いという立場を見せた。
金部長は「韓国とは何かをやりとりしたり、絡み付けられるようなことは一切なく、相手する必要さえないということが朝鮮民主主義人民共和国の絶対不変の立場であることを改めて明白にする」と明らかにした。
今後韓国政府がどのような形で北朝鮮への接近を試みてもこれを受け入れないという意思も明確にした。金部長は「最も汚らわしくて低劣な人間のくずが悪意からであれ、『善意』からであれ何かを企図すること自体が、朝鮮民主主義人民共和国に対する挑戦であり、重大な挑発、主権侵害に見なされるであろう」と警告した。
続けて「今回、韓国当局はまた、大間違いの行為を働いた」として医療装備支援計画を繰り返し非難した。
金部長は談話の終わりに「朝鮮民主主義人民共和国に最も敵対的な韓国の正体と朝韓関係の敵対的性格は決して変わらない」と主張した。
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