2026愛知・名古屋アジア競技大会の女子柔道でチョン・スジンが計量(体重チェック)で失格したことに関連し、大韓柔道会が5日、謝罪文を掲載した。写真は大会を控えて行われた公開練習で相手を投げるチョン・スジン。[聯合ニュース]
5日はチョン・スジンが所属チームの竜仁(ヨンイン)大学に戻る日だった。鄭勲(チョン・フン)竜仁大学教授兼柔道部監督は寮で傷ついた教え子を心配しながら待っていた。前日に帰国したチョン・スジンは黒いTシャツに黒い帽子姿で、無言のまま部屋に入った。恩師の慰めも届かないようだった。鄭監督を通じて丁重にインタビューを要請したが、チョン・スジンは断った。
16日に済州(チェジュ)で開幕する全国体育大会にも出場しないことにした。鄭監督は「大学女子48キロ級の優勝は確実だが、心理的に不安定な状態なので休んだ方がよいと判断した」と話した。チョン・スジンは復帰直後、「病院で治療を受ける」と言って外出した。鄭監督は「戻ってきて必要なら故郷の大邱(テグ)に行き、数日休んでくるように言った」と伝えた。
アジア競技大会までの道のりは平坦ではなかった。2024年に竜仁大学に入学した当時、彼女は平凡な選手だった。有望選手が受ける全額奨学金も受けられなかった。女子48キロ級は韓国トップクラスの選手4人が争う女子最大の激戦区だ。チョン・スジンは血のにじむような努力で誰よりも早く韓国代表となり、全額奨学生になった。
48キロ級の選手は大会を控え、通常3~4キロ減量する。チョン・スジンは多い時には8キロまで減量した。同僚たちは「乾いたタオルをねじって絞るようなもの」と話した。父親は腎臓透析を受けながら闘病中だ。代表チームの選手村に入ると月100万ウォン(約11万7570円)余りのトレーニング手当が支給されるが、チョン・スジンはその相当部分を実家に送っていた。娘の失格を知った父親は憤りをあらわにしたという。
その日の朝、チョン・スジンには失格となる理由がなかった。前日の公式計量を通過し、試合当日の朝もランダム計量の基準である50.4キロ(階級の5%超過まで許容)を守っていた。ところが、ランダム計量の対象者をきちんと確認していなかった鄭成淑(チョン・ソンスク)代表監督が食事をするよう言った。チョン・スジンはランダム計量の締め切り15分前になって初めて、自分が対象者であることを知ったと主張している。食べたものをすべて吐いた。髪を切った。休まず走った。時間が足りなかった。生涯初のアジア競技大会は一度も畳に立つことなく終わった。
鄭成淑監督は謝罪した。大韓柔道会も5日、謝罪文を出した。規定上、国際大会の計量で失格した選手は6カ月間大会に出場できないが、大韓柔道会の趙容徹(チョ・ヨンチョル)会長が自ら救済に乗り出した。
チョン・スジンは4日、SNSに「監督は、このまま終わらせてこそ静かに終えることができるとおっしゃいました」と書いた。失格を選手個人のミスとして覆い隠して済ませようという言葉と読める。チョン・スジンはその後、口を閉ざした。過ちを犯した人は別にいるのに、短くなった髪を帽子で隠したまま身を潜めているのは21歳の選手だ。
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