アジア大会の金メダリストに対する兵役特例をめぐる論争が再燃した。制度に対する大衆の疲労感が大きいからだ。サッカー韓国代表のパク・スンスが除隊帽をかぶった写真も世論に悪影響を及ぼした。[パク・スンスSNS キャプチャー]
これに先立ち野球韓国代表が日本の社会人野球チームを相手に辛うじて金メダルを獲得した後、兵役特例をめぐる論争が起きた。サッカー代表チームが消えかけていた火に油を注いだ。李期奕、梁民赫、パク・スンスは波紋が広がると、「国防の義務を軽視したり、からかったりする意図はなかった」と謝罪した。
かつて海外でプレーするスポーツ選手が全盛期にキャリアの中断を余儀なくされる危機を乗り越えると、国民は「よかった」と拍手を送った。朴賛浩(パク・チャンホ)、秋信守(チュ・シンス)、孫興慜(ソン・フンミン)らがアジア大会で金メダルを獲得し、祝福された。
2026年の韓国社会は違う。アジア大会はサッカーのように日本がトップクラスでない選手を送り出す競技も多く、競技数も増え、大会の地位は過去に比べて低下した。一方、人口が減少する中で徴兵率は高まり、兵役特例に対する大衆の疲労感は大きい。
アーチェリーのリカーブ男子団体で金メダルを獲得したキム・ジェドクは表彰式で挙手敬礼をした。5年前に東京オリンピック(五輪)の金メダルで兵役特例を受けたキム・ジェドクは芸術・体育要員の身分にある。国際大会で入賞した選手は2年10カ月間、芸術・体育分野に従事する補充役として服務する。キム・ジェドクは「特例を受けたのであって免除ではない」と述べた。
全員がキム・ジェドクのように模範的というわけではない。2022年から今年8月までに体育要員の服務規定違反は計42件に上った。
2018年のジャカルタ・アジア大会当時、論争が起きたことを受け、制度の存廃を議論したが、維持することを決めた。芸術・体育要員は年間45人程度で兵役資源の確保という効果は大きくなく、国民の士気高揚や国の地位向上という効果の方が大きいと判断したからだ。
今年8月、洪昭映(ホン・ソヨン)兵務庁長は「補充役のうち芸術・体育要員など民間分野を大幅に縮小することを検討している」と述べた。ワールドカップ(W杯)、WBC、世界選手権など競技によって大会の格が異なることを考慮し、累積点数制に移行しようという主張が出ている。入隊期限を30代半ばまで猶予する案も出ている。
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