マッコウクジラの資料写真(写真は記事の特定内容と関係ありません)[Pixabay]
1日(現地時間)、AFP通信やニュージーランドのメディア「1ニュース」などが報じたところによると、先月26日午後0時30分ごろ、オーストラリア領ノーフォーク島から北に約460キロ離れた海上で、全長16メートルのオーストラリアのヨット「タイ・タム号」がマッコウクジラと衝突した。
ヨットに乗っていたオーストラリア人のジェマ・クーパーさんは、英BBCに「『ドン』という音がして、何かにぶつかったと分かった。衝撃で船の左舷側に投げ飛ばされた」と話した。
さらに、「マッコウクジラは6頭ほどいた。そのうち1、2頭は本当に巨大で、船と同じくらいの長さだった」と説明した。
同乗していたジェマさんの夫、ジェレミー・クーパーさんは「右舷側の操舵装置がすべて壊れ、かなりの量の海水が入ってきていた」と話した。
クーパーさん夫妻ら乗船者4人は、手に取れるあらゆる道具を使って船内に流れ込む水をくみ出しながら、船を修理しようと約30分間、必死に作業を続けた。
しかし、最終的には衛星経由で遭難信号を発信する非常用位置指示無線標識装置(EPIRB)を作動させ、「船がクジラと衝突した後、浸水している」と救助を要請し、救命ボートに乗り移った。
救助要請を受けたニュージーランド空軍は、P-8Aポセイドン対潜哨戒機を現場に派遣した。連絡を受けた近くの船舶も現場へ向かった。
翌朝6時ごろ、最初に到着したコンテナ船が救命ボートを発見し、約17時間にわたって海上を漂流していた4人は無事に救助された。
ヨットからの救助要請を受け付けたニュージーランド海事局のマイク・クルーロー氏は、「乗船者たちは万全の準備を整えていた。特に、EPIRBを速やかに作動させたことが、無事に救助される上で決定的な役割を果たした」と述べた。その上で、「海に出る際の十分な備えが命を救うことを、改めて認識させる出来事だった」と話した。
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