ドナルド・トランプ米大統領(中央)が9月30日(現地時間)、ワシントンDCのホワイトハウス執務室でアラスカ液化天然ガス(LNG)事業などを含む韓国の対米投資計画を発表している。EPA=聯合ニュース
◇凍土にガスパイプライン1300キロ…完成後の維持・補修も難関
9月30日(現地時間)、ロイター通信など外信によると、アラスカLNG事業は最北端のノーススロープで生産したガスを南部の港ニキスキまで送り、液化した後、アジアなどに輸出するプロジェクトだ。年間最大2000万トンのLNG生産を目標としている。北部にはガスから不純物を除去する施設、南部にはガスを液体に変えて船に積み込む施設を建設し、その間を長いガスパイプラインでつなぐ必要がある。
最初の難関は土地だ。ガスパイプラインが通る凍土区間では、地面が凍って膨張したり、解けて沈下したりする可能性があるためだ。米連邦エネルギー規制委員会(FERC)の2020年環境影響評価によると、一部区間ではこうした動きに耐えられるよう、より厚い鋼管を使用したり、追加の安全措置を講じたりしなければならない。工事だけでなく、完成後の点検・メンテナンスにも費用がかかる。海路でも氷への備えが必要だ。輸出港に氷ができる場合に備え、接岸には特別な管理が欠かせない。
◇シェールガスに押されメジャーも撤退…半世紀にわたる開発の受難史
アラスカ北部のガスを大規模に搬出する構想は、1968年にノーススロープのプルドーベイ油・ガス田が発見された後に始まった。ガスは豊富だったが、消費地まで輸送する適当な手段がなかった。そのため、原油とともに産出されるガスは相当部分が再び地下に注入され、油田の圧力を維持するなど石油生産に活用された。
当初狙っていた市場は米国本土だった。世界的石油企業BPとコノコフィリップスは2008年、合弁会社デナリを設立し、アラスカからカナダを経て米国本土にガスを送ろうとした。しかし、米国内でシェールガスの生産が増え、計画が狂った。本土でガスを大量生産するようになったことで、アラスカから高い輸送コストをかけてガスを運び込む必要性が低下したためだ。デナリは結局、2011年に事業を断念した。
その後、アジアに目を向けた。2012年、エクソンモービル・BP・コノコフィリップスなどはアジアへのLNG輸出を推進することを決め、2014年にアラスカ州が参加して事業が本格化したが、今回も収益性が問題となった。エクソンモービル・BP・コノコフィリップスは2016年8月、追加投資を行わない意向を表明し、同年末には事業の主導権をアラスカ州傘下のガスライン開発公社(AGDC)に引き渡すことで合意した。
トランプ大統領は過去にも外国資金で突破口を見いだそうとした。第1次政権時代の2017年には、中国石油化工集団(シノペック)、中国投資(CIC)、中国銀行などが共同開発協約を締結した。2019年に着工し、2024年または2025年にガスを供給する青写真だった。しかし、アラスカ州政府が工事費超過などの財政的リスクを懸念し、中国側との協約を更新しなかったため、着工には至らなかった。
発見から58年、収益性については今も論争…韓国投資額500億ドルとも言われるアラスカLNGの難題(2)
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