韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が昨年10月29日、慶尚北道(キョンサンブクド)の慶州(キョンジュ)博物館でドナルド・トランプ米大統領に「天馬塚(チョンマチョン)金冠模型」を贈った後、握手している。聯合ニュース
アラスカLNGプロジェクトは、アラスカ北部のガス田で生産した天然ガスを南部に運ぶための約1300キロのガスパイプラインとLNGターミナルなどを建設する事業だ。過去にはエクソンモービルなど米国の大手エネルギー企業も投資リスクを理由に事業から撤退したことがある。
このため韓国政府は、米国の強い要求にもかかわらず、8月に国会へ非公開で投資対象を報告した当時、アラスカLNG事業への参加を確定せず、投資規模と収益性を追加で検討する予定だと明らかにしていた。事実上、検討結果によっては投資を撤回する可能性もあるという意味に解釈される。
しかし、トランプ氏がこの日、公開の場でアラスカLNG事業をはじめ原発事業まで韓国政府の確定した投資先として発表したことで、韓国政府の対応の余地が狭まる可能性があるとの懸念が出ている。もしこの日のトランプ氏の発表後、韓国政府がこれを正面から反論したり、今後の検討段階で投資不適格の決定を下したりする場合、トランプ政権との摩擦が拡大する可能性があるためだ。
この日の発表は、昨年、李在明(イ・ジェミョン)大統領とトランプ氏が韓国・慶尚北道慶州(キョンサンブクド・キョンジュ)で行った韓米首脳会談で、対米輸出品に対する関税を25%から15%に引き下げる条件として3500億ドル規模の対米投資を行うことで合意したことを根拠に行われた。3500億ドルのうち1500億ウォンは造船分野への投資に特定された。
ただし、トランプ氏はこの日、韓国政府が2000億ドル規模の3つのプロジェクトに投資することにしたと主張しながらも、投資が行われる時期などについては具体的に言及しなかった。両国が合意した内容によると、韓国の対米投資限度は年間200億ドル、総投資規模は2000億ドルだ。
◇選挙支援用?…ホワイトハウスに候補立たせる
トランプ氏はこの日の発表会場にラトニック商務長官とダグ・バーガム内務長官、クリス・ライト・エネルギー長官など関係省庁の長官だけでなく、アラスカ州のダン・S・サリバン上院議員、マイク・ダンリービー州知事らも同席させた。
トランプ氏は11月の中間選挙に出馬したサリバン議員を名指しし、「約20年間、アラスカのパイプラインをはじめとする懸案のために努力してきたが、ついに成果を上げた」とし、「この交渉を成立させたダン・サリバン議員に感謝の意を伝える」と述べた。さらに「民主党はダン・J・サリバンという別の人物を候補として立てた」とし、「彼は恥ずべき詐欺師だ。名前に『S』が入っている人に投票しなければならない」と述べた。
アラスカは共和党の強い地域だ。しかし、政党に関係なく4人が本選に進出する方式を採用しているアラスカ州上院議員予備選では、民主党候補のメアリー・ペルトラ氏(48.22%)が1位となり、共和党のダン・S・サリバン氏は42.6%を記録した。トランプ氏が「詐欺師」と主張したダン・J・サリバン氏は予備選の候補登録締め切り直前に立候補し、得票率2.5%で3位を記録した。
トランプ氏と共和党は、ダン・J・サリバン氏が過去に民主党の選挙資金調達プラットフォームに寄付した経歴を問題視し、有権者の混乱を引き起こすために投入された人物ではないかと疑っている。
韓国はまだ検討中なのに…トランプ氏「アラスカLNG投資」一方的に発表(1)
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