9日、AIを活用した文を書く課題を実行中のBグループ。オ・サムグォン記者
具体的に「自身の文の最後の文章は何か」を尋ねる項目に、B集団の参加者は全員が答を書いて出したが、A集団の参加者は過半数が答そのものを出すことができなかった。A集団は根拠復元(57.3点)、裏付け情報(61.3点)、段落論理構造(64.0点)など各細部項目でいずれもB集団より低い点数を受けた。AIを活用して課題を遂行した集団は自身が提示した主張の核心論旨を記憶していただけで、その根拠や具体的な情報などはあまり記憶できていなかった。
A集団に属した建国大学のキム・ソウンさんは「明確にもう一度書ける文章が正直なところひとつもなかった。これが自分の文ではない点を実感することになり驚いた」と話した。ソウル大学のファン・ヒョンミンさんは「もし私が直接書いたとすればもっとよく覚えていないだろうかと思う」と悔しがった。漢陽(ハニャン)大学国語国文学科のユ・ソンホ教授は「自分の言葉で言えない部分が多いならば、それだけ自分が学習結果を内面化したり主体化できなかったという意味」と解釈した。
中央日報の実験結果に接した『知能破産』の著者であるソウル大学心理学科のハン・ソウォン教授は「考える作業自体をAIというツールに譲り渡し始めれば、どこまでが自分の能力で、どこからツールの能力なのかの境界が薄れる」と指摘した。ハン教授は「早く答を出すAIに依存して勉強するなら自分で考える能力を失うかも知れない」と懸念する。
海外でもAIによる知的能力の退化を懸念する声が大きくなっている。米国の神経科学者ジャレッド・クーニー・ホーバス博士は1月に米上院に提出した報告書で、「1997~2010年生まれに分類されるZ世代は標準化学業評価で直前世代より低い点数を記録した最初の世代」と主張した。彼は「19世紀後半に知能測定が始まってから毎世代IQが上昇した『フリン効果』が止まり、過去初めて下落傾向に転じた」と分析した。経済協力開発機構(OECD)が8日に発表した報告書「国際学業到達度評価(PISA)2025」でも昨年OECD加盟主要23カ国の生徒らの平均学業到達度が直前調査の2022年当時より下落したことがわかった。
AI中毒、人類の退化が始まった…「私の文なのに思い出せません」[AI発人類知能退歩](1)
この記事を読んで…