誠信(ソンシン)女子大学の徐坰徳(ソ・ギョンドク)教授。[写真 韓国文化財財団]
大会組織委は15日、名古屋港の金城ふ頭で、アジア大会期間中に各国選手の宿泊施設として使用される大型クルーズ船「コスタ・セレーナ号」の接岸記念行事を開いた。ところが豊臣秀吉、織田信長、徳川家康など愛知県一帯で生まれた日本の戦国時代の3人の人物(名古屋三傑)に扮した武将隊がステージに上がり、開幕前の公演を行った。
愛知県と名古屋市がこれを地域観光コンテンツとして積極的に活用しているとはいえ、1592年に朝鮮を侵略して7年間にわたり東アジア全体を混乱させた豊臣が、アジア各国の選手の宿泊場所となるところに登場したことをめぐり批判が起きた。
徐教授はメールを通じて「豊臣は1592年に朝鮮を侵略して壬辰倭乱(文禄・慶長の役)を引き起こし、東アジアの平和を壊した人物」とし「今回のアジア大会はアジア最大の平和と融和を掲げる大会という点から今回の公演は適切でなかった」と指摘した。
そして2021年の東京オリンピック(五輪)で韓国選手団が選手村の外壁に掲げた李舜臣(イ・スンシン)将軍の言葉をもじった「私にはまだ5000万人の国民の応援と支持が残っている」という横断幕を例に挙げた。当時、日本のメディアや右翼団体がこれを壬辰倭乱と結び付いた政治的メッセージだと主張し、韓国選手団の横断幕を撤去させたことを想起させ、「日本の過去の行動を振り返れば、なおさら納得しがたい」と批判した。
続いて「李舜臣将軍はだめで、侵略の歴史で周辺国に大きな傷を残した豊臣を登場させるという日本の二重基準は時代錯誤的な発想だ」とし「今回の件について組織委員会は必ず公式的に謝罪し、二度とこうしたことが再発しないよう注意を払うべき」と強調した。
これに先立ち組織委は16日、この論争について「開催地の愛知・名古屋の地域文化と観光を紹介するための行事だった。今回の公演には、特定の歴史上の人物を支持したり、いかなる歴史的メッセージを伝えたりする意図はなかった」と釈明した。
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