はしかワクチンの接種。AP=聯合ニュース
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は13日(現地時間)、ペンシルベニア州に住んでいた40歳の女性がはしかの合併症で死亡したと報じた。ペンシルベニア州ではすでに670人が感染し、124人が入院するなど、はしかが急速に拡大している。先月までにはしか関連の死者2人が報告されており、この日1人が追加された格好だ。
NYTが入手した書類によると、この女性は最近、はしか患者と接触したことがあり、典型的なはしかの症状を示していたが、まだ確定診断は受けていなかった。慢性閉塞性肺疾患(COPD)を患っており、はしかウイルスに脆弱だったと推定された。直接の死因は、はしかの疑いに伴う呼吸不全だ。また、予防接種は受けていなかったことが確認された。
米国ではしかにより死亡するケースは極めてまれだったが、最近ウイルスが再び流行している。昨年、10年ぶりに初の死者が発生して以降、感染者数が増え、保健当局の対応ミスを指摘する声も出ている。米疾病管理予防センター(CDC)によると、今年に入ってからのはしかの確定診断例は3924件だ。
はしかはワクチン接種で十分に予防できるため、先進国を中心に発症率が急減した感染症だ。米国は2000年にはしか排除国の地位を獲得した。はしかに感染しても大半は回復するが、特にワクチン未接種者や乳幼児などでは肺炎や深刻な脱水、脳炎など重篤な合併症が発生することがある。
トランプ大統領は2期目の政権発足後、ワクチン懐疑論者とされるロバート・ケネディ・ジュニア氏を保健福祉長官に任命するなど、ワクチン政策を大きく変更した。その後、2025~2026学年度の幼稚園児のはしか・おたふく風邪・風疹(MMR)ワクチン接種率は、はしかの集団免疫に必要な95%を下回る92.4%まで低下した。トランプ大統領は先月10日、大統領令を通じて子どもに推奨するワクチンの対象疾患を従来の18種類から11種類に減らし、MMR混合ワクチンを個別のワクチンに分けて接種し、可能な限りそれぞれ別の日に接種するよう勧告した。
この記事を読んで…