4日、ロシア極東ハバロフスクに建てられた対日戦勝記念碑。ロシア兵が日本を象徴する菊の紋章を破壊する姿を形象化している。[聯合ニュース]
アジア周辺部ではロ日間で北方領土をめぐる対立が強まっている。高市早苗首相の台湾有事介入発言により中日間の対立が続く中、ロシアと北朝鮮はそれぞれ北方領土と「非核化3原則」見直しの動きを媒介とし、日本に圧力をかけることで中国を支援している。プーチン大統領は先月13日、日本との領有権争いの対象地域、南クリル諸島4島の一つ、イトゥルップ島(日本名・択捉島)を電撃訪問した。ここで「日本はウクライナ情勢の根本原因を正しく把握せず、ロシアに一方的な制裁を加えた」と述べ、日本が防衛白書でロシアを脅威要因に指定した事実にも言及しながら批判した。
ロシアは、日本の予想された反発を意に介さなかった。ロシア太平洋艦隊はクリル諸島沿岸付近でミサイル訓練を行ったのに続き、4日には極東ハバロフスクで開かれた対日戦勝記念式典で日本を象徴する菊の紋章が刻まれた石碑を破壊するソ連兵の銅像の除幕式を行い、日本を刺激した。高市首相は「日本の国民感情に関わる問題で、ロシア側に設置の中止または撤去を強く要請した」と明らかにしたが、ロシア外務省は「風に吹くな、太陽に輝くなと要求するようなものだ」と一蹴した。
クリル諸島4島は1855年のロ日条約に基づきもともとは日本領だったが、1945年の太平洋戦争末期にロシアが占領した後、日本人住民を追放し、軍を派遣して実効支配してきた。日本は2012年に政権に復帰した安倍晋三元首相の時代、1956年の両国間の国交回復に関する共同宣言と経済協力の強化をテコに4島のうち北海道に近い歯舞群島と色丹島の返還を先に受けた後、残りの2島の返還を今後受ける方向で交渉に力を注いだ。しかし北朝鮮・中国・ロシアの連携強化の動きの中で、この安倍元首相の領土返還努力は水の泡となる流れだ。
チャ・セヒョン/論説委員
【コラム】メッカ同盟発足、北方領土の緊張高まる…揺れ動く地政学(1)
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