トランプ米大統領(左)が6月16日に開かれた主要7カ国(G7)と中東首脳らとの昼食会でカナダのカーニー首相と対話している。[写真 ロイター=聯合ニュース]
◇「100年以上の協力の歴史終わり」…対米交渉決裂後EU密着が急流に
ウォール・ストリート・ジャーナルは12日、「カーニー首相がこの数カ月間、フランス、イタリア、ドイツだけでなく、欧州内の非主流王族ら欧州の指導者らと非公開の会談を持ち、カナダを欧州に深く統合する案を話し合った」と報道した。カーニー首相がEU準加盟国という新たな地位を提案し、EUもこれを肯定的に検討していると同紙は伝えた。
こうした動きは先月21日に対米貿易交渉が決裂して速度がついた。カーニー首相はトランプ大統領の関税圧力が本格化した昨年3月、「経済統合と緊密な安全保障協力に基づいた米国との過去の関係は終わった。過去に戻ることはできない」と宣言している。北米関係研究者であるノーマン・ヒルマー氏は同紙に「100年以上続いた緊密な米国とカナダの協力の歴史が終わるもの」と話した。
EU準加盟国構想の核心は、正式な加盟手続きという負担を避けながら21兆ドル規模に達する欧州単一市場のかんぬきを開くということにある。防衛産業やエネルギー、人工知能(AI)、鉱物など核心戦略産業で双方間の商品・サービスだけでなく専門人材まで国境なく行き来できるようハードルを下げるという意味だ。細部協力案は双方の実務グループで調整されているという。
◇防衛産業、エネルギー、AIから人材移動まで
カーニー首相の欧州密着基調は実際の行動につながっている。防衛産業分野が代表的だ。カナダは7月、ドイツとの調整の末にドイツとノルウェーの合作潜水艦を250億ドル規模で導入することに合意した。
エネルギー輸送網でもカナダはこれまで米国に送っていたカナダ産天然ガスを欧州に回すため新規ガス管建設を推進している。砕氷船で北極北西航路を開き、カナダ産肥料を欧州に積み出す構想も議論される。カナダと欧州は海底ケーブルとデータセンターなどを共同で構築し、米国のビッグテックに対する依存度を低くしようとする試みも議論している。
人材交換と教育も協力対象に挙げられる。同紙は「フランスのマクロン大統領との議論ではカナダ人のビザなし居住・就労を許容する案まで言及された」と説明した。カナダはEUの交換学生プログラム参加も推進している。
カナダをEU「準加盟国」に…100年の対米協力変えようとするカーニー首相の勝負(2)
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