遠隔武器システム(RWS)を搭載したサルガン3000 [写真 ウクライナ海軍]
サルガン3000無人水上艇は偵察や監視だけでなく、攻撃任務まで遂行できるよう開発された海上無人戦闘システム。2026年4月にウクライナ海軍に正式導入され、遠隔操縦と自律航法機能を活用して長距離の海上作戦を遂行できるという。
サルガン3000の攻撃を受けたロシア軍の無人水上艇は改良型「オルカン」とみられる。オルカンは爆発物による攻撃を目的に設計された比較的小型の海上無人艇で、内部に搭載されたモーターを利用してジェットスキーのように操縦できるため、高速かつ機動性に優れているのが特徴だ。
Naval Newsによると、戦闘が行われた正確な場所は明らかになっていないが、オデッサとクリミア半島の間にある黒海北西部海域である可能性が高い。
戦闘当時、オルカンは突撃用の爆薬を搭載していたと推定され、これを攻撃するサルガン3000には12.7ミリ機関銃を搭載したコングスベルグのプロテクター遠隔操作銃塔(RWS)が装備されていた。
公開された映像を見ると、サルガン3000がロシアの無人水上艇を確認した後、機関銃で攻撃する。続いて、プロテクター砲システムがロシアの無人水上艇に向けて射撃する場面がクローズアップされる。その後、映像の最後には、サルガン3000の攻撃を受けたロシアの無人水上艇が船尾から沈没していく状況を見ることができる。
ウクライナ海軍は今回の交戦について「無人海軍艦艇の間で生じた史上初の戦闘」と位置付けた。
米軍事専門メディア「ザ・ウォーゾーン」は「海上無人艇間の交戦は、広大な海域においてドローンを探知・破壊するのが難しい場合、注目するべき事例だ」と分析した。
続いて「長距離・長時間の作戦が可能な無人艇は、ほかの無人艇を追跡するために使用でき、今回の交戦のように港湾、船舶、過去に無人水上艇の攻撃を受けたその他の標的を守る一種の防衛線として機能することもある」と説明した。
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