8日、オープンAI(OpenAI)が数学の難問「ナビエ・ストークス方程式の解の存在と滑らかさ」の解法を表現した図。[資料 オープンAI]
2006年のフィールズ賞受賞者である米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のテレンス・タオ教授は11日(現地時間)、自身のブログに「数学分野で露呈したAIの深刻な乖離」と題する声明を公開した。タオ教授は声明を通じて「数学問題を解くことをAIの性能基準にしようとする競争は、数学という学問そのものに害を及ぼしている」とし、「AI企業と数学界の目標は深刻に乖離している」と主張した。2022年にフィールズ賞を受賞した韓国系数学者で米プリンストン大学のホ・ジュニ教授など、世界的な数学者24人もこの声明に加わった。
これに先立ちオープンAIは8日、「ミレニアム懸賞問題」の一つである「ナビエ・ストークス方程式の解の存在と滑らかさ」の解法を見つけたと発表していた。成果を発表し、オープンAIは「われわれはAI発展の次の段階に入った」と伝えた。しかし数学者らは、AIによる数学問題の解法が目的と手段を逆転させていると指摘した。声明は「問題を解くことは『概念的理解と洞察』という目的を達成するための手段であり、媒介にすぎない」とし、「これを忘れれば、手段が目的に取って代わることになる」と強調した。続けて「問題の解法だけを迅速かつ大量に生産する行為は、新たなアイデアが育つ土壌を荒廃させる可能性がある」と懸念した。
オープンAIの発表を検証する必要性と、AIの学術的功績を認めることをめぐる問題についても言及した。声明は「(オープンAIの発表では)きちんとした論文を作成したり、他の研究者の先行研究を引用したりする時間が与えられなかった」とし、「研究への貢献度に対する問題と盗用問題を引き起こす」とした。嶺南(ヨンナム)大学社会科学大学のク・ハンウ学部長は「新しい道具が科学的ブレークスルーの原動力にはなりえるが、それ自体が十分条件ではない」と述べた。
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