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作品を残し扉閉ざした光州ビエンナーレ中国館…10分の距離の台湾館は「対照的な光景」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

8日午後、全南光州(チョンナムグァンジュ)統合特別市西区の河正雄(ハ・ジョンウン)美術館の展示室の扉が固く閉ざされている。この展示室には当初、第16回光州ビエンナーレのパビリオン(特別館)「中国館」が設置される予定だったが、「台湾館」の名称をめぐる論争に中国の作家らが反発し、作品の設置を中断して撤収した。ファン・ヒギュ記者

8日午後、「第16回光州ビエンナーレ」の会場の一つである全南光州(チョンナムグァンジュ)統合特別市西区の河正雄(ハ・ジョンウン)美術館。これに先立ち5日に開幕した光州ビエンナーレの「中国館」が設けられる予定だった3つの展示室は固く施錠されていた。ドアの前に置かれた美術作品には黒い布がかけられ、展示室内には設置途中の作品が床に散乱していた。

河正雄美術館の関係者は「3日に中国の作家らが作品の設置途中で撤収した後、中国側が特に立場を明らかにしていないため、展示室内に作品が放置されている状態」と話した。


今年の光州ビエンナーレを前に浮上した「台湾館」の名称をめぐる論争が波紋を広げている。中国側がビエンナーレ開幕前に電撃的に撤収したことで、財団側と地方政府の不十分な対応をめぐる論争を越え、中国との外交問題にまで拡大する兆しを見せている。


今回の論争は、光州ビエンナーレ財団が「台湾館」の名称を変更する過程で触発された。台湾側がイベントを前に「当初、光州ビエンナーレ側と協議していた(国家パビリオン形式の)『台湾館』(Taiwan Pavilion)という名称が(機関パビリオン形式の)『国立台湾美術館(NTMoFA)』に変更された」と問題を提起したのが発端だ。

これに対し財団側は「(台湾は)当初から国家パビリオンではなく機関パビリオンとして契約した」と反論したが、韓国内外の美術界から「政治的検閲」との声が上がると、先月25日に国家パビリオン形式の「台湾館」という名称の使用を承認した。

すると今度は中国側が反発した。中国外務省は「『一つの中国』原則を実際の行動で履行せよ」と要求し、中国の作家20人は「台湾は独立国家ではなく中国の一部」と抗議し、作品の設置を約70%終えた段階で撤収した。

「台湾館」をめぐる論争は国際交流行事にも飛び火した。中国の地方議会に当たる広州市人民代表大会常務委員会が6~7日に予定されていた全南光州市議会への訪問日程を取り消し、浙江省舟山市側は5日に開幕した「麗水(ヨス)世界島博覧会」の広報館運営を取りやめた。

ビエンナーレ開幕後も閉ざされたままの中国館とは対照的に、台湾館は活気を帯びている。中国館から車で10分の距離にある国立アジア文化殿堂内の台湾館には、観覧客が相次いで訪れている。台湾館を訪れたキム・ウンハさん(33)は「中国側の撤収のニュースを聞いて台湾館を訪れたが、両岸対立という政治的問題が文化・芸術の領域に介入したようで残念だ」と話した。

台湾館をめぐる論争が外交問題に発展すると、「全南光州市が積極的に仲裁に乗り出すべきだった」との指摘も出ている。光州市長が光州ビエンナーレ財団の理事長であることから、外交的な敏感性を考慮して積極的に調整すべきだったとの声だ。全南光州市は先月31日に謝罪文を出し、「光州ビエンナーレが台湾を国家として認めるという意味ではない」と釈明したが、中国側は受け入れなかった。

美術界の内外からは「今回の論争は最初から政界が乗り出して解決すべきだった」との声も出ている。誠信(ソンシン)女子大学のソン・ミスク名誉教授は「中国と台湾の対立により、過去にベネチア・ビエンナーレでも同様の論争があった」とし、「こうした問題は美術界が解決できる領域ではない。地方政府などが乗り出して政治的に対応できなかった点が残念だ」と話した。

光州ビエンナーレのユン・ボムモ代表理事は、今回の論争を機にパビリオンの運営方式の改編を再検討するとの立場を明らかにした。ユン代表は「パビリオンの問題は根本的に制度を変える必要があると思う」とし、「パビリオンをめぐる事態にまで至り、申し訳なく残念だ。中国館とも最後まで一緒にやりたかったが、撤収につながり本当に残念だ」と話した。



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