メキシコのスーパーマーケットの従業員が、車の行き交う道路に飛び出した幼い子どもを身を投げ出して救った様子が公開され、話題になっている。[SNS キャプチャー]
子どもを救ったのは、メキシコ・プエブラのスーパーマーケット「エル・レイ・デル・アオロ」で働くルイス・エンリケ・クルスさん(34)だ。
6日(現地時間)午後2時ごろ、クルスさんは店の外で荷物を運んでいた際、女の子が突然、道路に向かって走り出すのを目撃した。
女の子は、車が高速で行き交う道路に向かって走っていった。後を追いかけていた女性もいたが、女の子をつかまえる前に転んでしまった。
これを見たクルスさんは、すぐに女の子のもとへ駆け寄った。車が女の子に迫る直前に女の子をつかまえて抱きかかえ、路上に身を投げ出した。
当時の一部始終は、店の防犯カメラに記録されていた。映像には、クルスさんがとっさに道路へ飛び出して女の子をつかまえ、自分の体でかばいながら倒れ込む様子が映っていた。わずか数秒でも遅ければ車と衝突しかねない、間一髪の場面だった。
女の子は無事に両親のもとに戻った。クルスさんも救助直後に元の場所へ戻ったが、映像には足を少し引きずりながら歩く姿も映っていた。
クルスさんはメキシコの地元メディアのインタビューで、当時について「4人の子どもを持つ父親として、ただ本能的に体が動いた」と説明した。さらに、「子どもを守らなければという思いだけだった。この世に子どもより大切なものはない」と語った。
救助の映像はその後、SNSで急速に拡散した。クルスさんが働くスーパー側も彼の行動を公式に紹介し、「危険な状況でも子どもを見捨てなかった」と評価した。会社側はクルスさんに報奨金2万メキシコペソ(約18万円)を贈り、「今年のマネジャー」に選んだ。
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