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離陸21秒後にエンジン停止…韓国軍のヘリ墜落原因は老朽エンジンの欠陥

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2月に韓国京畿道加平(キョンギド・カピョン)で訓練中に墜落し准尉2人が殉職した韓国陸軍のAH-1Sヘリコプター「コブラ」の事故は、エンジン内部の欠陥により飛行中にエンジンが止まって発生したものと調査された。韓国軍は30年以上運用されてきた老朽機体の安全事故への懸念が大きくなっただけに退役時期を改めて検討することにした。

中央事故調査委員会の共同委員長を務める韓国航空大学安全教育院のピョン・スンチョル招聘教授は10日の会見で、「事故原因は航空機のエンジン排気拡散器内部のシリンダー欠陥に伴うエンジン停止と確認された」と明らかにした。


調査の結果、事故機に装着されていたT53ターボシャフトエンジンの排気拡散器のシリンダーがエンジン中心軸からずれて問題が発生したことがわかった。


これによって振動する動力軸と圧縮機軸が互いに摩擦して高熱が発生し、動力軸の一部が溶解し流れた後に圧縮機軸に固着した。結局軸の回転が止まり飛行中にエンジンが停止したと調査された。

韓国軍によると、動力軸と圧縮機軸が互いに固着しエンジンが止まった事例は前例がないものと確認された。

T53エンジンと関連する知的財産権を保有する米オザーク社も品質エンジニアを韓国に送って事故原因分析に参加した。陸軍関係者はオザークもやはり米国でも初めて確認された事例との立場を伝えたと明らかにした。

操縦士の過失や操作に問題はなかったものと調査された。

事故を起こしたヘリコプターは、離陸してからわずか21秒後に煙が発生してエンジンが停止した。その後各種計器の数値と主回転翼の回転数が急激に落ち、エンジン停止から12秒後に地面に衝突した。

調査委員会は、当時操縦士が墜落直前まで民家を避けるため非常着陸を試みていたものと判断した。

事故機の方向指示計を分析した結果、正常な飛行経路より左に約42度機首を向けていたことがわかった。調査委員会はこれについて、操縦士が民家を避けて着陸する場所を探そうとしていたものとみている。

同型のヘリコプターは韓国陸軍が1980年代後半から導入し運用してきた対戦車攻撃ヘリコプターだ。事故機は1991年に導入されてから30年以上にわたり運用されていた。

韓国軍は長期間繰り返された飛行と離着陸過程で累積した疲労がエンジン欠陥の背景になったとみている。

陸軍関係者は「コブラヘリが35~38年間運用される間に離着陸訓練が繰り返された。地面との衝撃などが累積しエンジン排気拡散器内部のシリンダーに微細な変形が発生したとみられる」と説明した。

エンジン自体も生産されてから30年以上過ぎており、当時のメーカーはすでになくなっている状態だ。現在オザークはこのエンジンの知的財産権だけ保有している。

軍はオザークに排気拡散器検査周期を調整し、動力軸と圧縮機軸間の隙間を再設計するなど後続対策を取るよう要求した。

コブラヘリは当初代替戦力導入日程に合わせて2028年から順次退役を始め、2031年までに淘汰を終える計画だった。

だが今回の事故により老朽機体の安全性問題が再びふくらんだことから退役日程が前倒しされる可能性も提起される。

陸軍関係者は「コブラヘリは老朽化にともなう安全事故の危険が懸念されるだけに、合同参謀本部と協議して淘汰時期を検討したい」と明らかにした。

問題は代替戦力である国産小型武装ヘリコプター「ミルオン」の戦力化にも影響が出ている点だ。

ミルオンもやはりエンジンの欠陥が確認され、陸軍航空学校で戦力化された機体が5月から飛行を中断するなど導入日程に変数として作用している。

韓国軍はコブラヘリの淘汰時期とミルオンの戦力化日程を調整する一方、対戦車武器など他の代替戦力もともに検討する方針だ。

また、陸軍航空司令部が担当した安全管理機能と組織を来年4月までに陸軍本部戦闘準備安全団へ移管し、事故リスクが高い高難度訓練は飛行訓練シミュレーターの活用を拡大するなど安全対策も推進することにした。



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