9日(現地時間)、米共和党中間選挙党大会が開かれたテキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センター。上層階の座席の大半が空いている。ダラス=ユ・ジヘ特派員
トランプ大統領が自身に批判的なメディアを「フェイクニュース」と決めつけてきた影響なのか、彼らもメディアへの不信をあらわにすることがあった。ある女性は取材に応じながらも名刺を見せるよう求めた後、「バッグが重いところを見ると、本物の記者で間違いなさそう」と笑った。
一貫してトランプ大統領を支持する人々で埋め尽くされた会場では、政治集会というより信仰エクスペリエンスミーティングに近い熱気が感じられた。杖をついて会場を訪れ、最上階から党大会を見守ったテキサス州在住の白人男性マーク・テイラー氏(80)は、自身をベトナム戦争参戦兵と紹介し、「3回連続でトランプに投票した」と話した。「彼を誇りに思う」という。インフレによる苦労はないかと尋ねると、「理由がある戦争だ。十分に耐えられる」と答えた。
同じくテキサス州住民のブライアンさん(62)は「民主党の社会主義者たちは教育の健全性を崩そうとしている。こういう人たちに議会を渡してはいけない」と話した。また「彼らはすべてを無料にすると言うが、世の中にただのものなどない」とし、民主党候補がうそをついていると批判した。
しかし、物価上昇などへの懸念を隠せない人たちもいた。イリノイ州から来た白人女性クリスタル・ロバートさんは「トランプを見るためにここまで来た」としながらも、物価の話を持ち出すと「そうしたくはないが、心配せざるをえない」と答えた。また「(イラン)戦争は終わらなければならない。彼らを吹き飛ばすにせよ、やめるにせよ、終わらせなければならない」と話した。
初日の舞台にはウィスコンシン・ペンシルベニア・アリゾナ・ミシガン・ジョージア・ノースカロライナなど激戦州の候補が相次いで登壇し、支持層を熱狂させた。特に国境問題にかなりの時間を割き、国境統制を第2次トランプ政権の成果として印象づけようとする意図がうかがえた。
全米国境警備隊評議会(NBPC)のポール・ペレス会長が演説者として登壇すると、観衆は「USA!」と連呼し、何度も拍手喝采を送った。ペレス氏は不法移民の犯罪行為によって命を失った人々の名前を列挙し、「いかなる家族も、防ぐことのできる悲劇によって大切な人を土に埋めることが二度とあってはならない」とし、上院と下院が民主党に渡れば、これまで国境統制のために傾けてきた努力がすべて水の泡になると強調した。
しかし、トランプ大統領への熱烈な歓声は会場内だけにとどまっているようだった。大統領警護隊(シークレットサービス、SS)の厳重な警戒が敷かれた規制区域の外で会ったダラス住民のグスタボさんは、記者が着用していた取材許可証を見ると、自ら共和党党大会の話を切り出した。タクシー運転手のグスタボさんは「ガソリン価格が上がりすぎてつらい。政治にはうんざりだ」と話した。また「もうトランプがなぜイラン戦争を始めたのかと問うのではなく、なぜトランプを大統領に選んだのかと問うべきだ」とし、「今は共和党が嫌いだが、トランプが民主党なら民主党を嫌っていただろう」と話した。
トランプ大統領の強硬な支持層の熱気とは対照的に、約2万人を収容できる会場にもあちこちに空席があった。2階より上の上層階の座席はほぼ空いていた。35度を超えたダラスの猛暑が影響したものとみられるが、共和党が直面する選挙の現実は会場内の熱気とはかなり異なる可能性があることを示す光景だった。
「テキサスを失えばこの国は崩壊する」…結集したMAGA、熱い守備戦に乗り出す(1)
この記事を読んで…