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【コラム】李大統領に足りないもの(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
第二に、李大統領は謝罪するよりも、適当な理由を挙げて反論したり問題を切り抜けたりするのに優れているようだ。週52時間勤務制の例外措置をめぐる産業通商部と雇用労働部の足並みの乱れを批判すると「意見の違いを調整した後、確定した意見だけを出すのは密室行政だ」と反論した。各省庁で議論した後に最善の政策を発表することを密室行政と呼ぶのは理解しがたい。次のように率直に言っていれば、より信頼を得られたはずだ。「週52時間制をめぐって混乱を招いた。最善の方法を探しているので見守ってほしい」。

税制改正案も同じだ。李大統領は「政府案を発表した後、立法予告期間に国民の意見を受け入れるのが望ましい」と述べた。正常な立法手続きであり、反対意見を反映して修正すればよいので大きな問題ではないという意味に聞こえる。税制改正案を発表しておきながら、今回のようにあれこれと修正したケースは珍しい。それはそもそも政府案に問題が多かったからだ。未熟な政策によって不安と混乱を招いたことに遺憾を表明することもなかった。


第三に「意思疎通のリーダーシップ」が色あせるほど、大統領ばかりが目立っている。すべてを知り尽くしているかのようにためらわず話す。側近や閣僚はあたふたとそれを書き留めるのに忙しい。直言や議論を期待するのが難しい雰囲気だ。時折投げかける冗談も愉快ではない。経済副首相に対し「税金を変えれば非難を浴びることになっているのだから、とにかく這いつくばっていけ」と言った。韓国経済のトップとしての面目もあったものではない。一方通行のメッセージがあふれている。その強さも徐々に増している。財政悪化を懸念する人を「おかしな人」と見下した。陸軍士官学校をまるでクーデターの巣窟であるかのように追及した。


人に教え諭そうとしたり恥をかかせようとしたりする独特の話し方は1、2度なら痛快に感じるかもしれない。しかしテレビやX(旧ツイッター)を通じて毎日のように接すれば話は変わる。最高権力者が怖いため、侮辱的な言葉を聞いてもみんな沈黙しているが、そのたびに民心は離れていく。今こそ大統領らしい余裕と品格、相手に対する尊重と包容、そして謙虚で節度ある言葉が必要な時だ。

コ・ヒョンゴン/主筆


【コラム】李大統領に足りないもの(1)

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