BTSメンバーのVが着用したスマートリング「オーラ」。[SNS キャプチャー]
ブルームバーグなどによると、オーラは3日に米証券当局に企業公開(IPO)書類を提出し、早ければ今月中にナスダック上場を推進する。最大30億ドル(約4600億円)の調達が目標だ。オーラはスマートリング販売のほか、月5.99ドルで睡眠や心拍数など精密健康分析リポートを見ることができるサブスクサービスをともに運営する。6月までの9カ月間にサブスク部門の売り上げ総利益率が89%に達し、有料購入者は500万人で、1年で2倍に増えた。市場調査会社オムディアによると、昨年上半期基準で世界のスマートリング市場のシェアはオーラが74%で1位、ウルトラヒューマンとサムスン電子がそれぞれ9%で同率2位、リンコンが5%で後に続いた。
インド企業ウルトラヒューマンも3日にクアルコムのベンチャー投資部門であるクアルコムベンチャーズなどから7000万ドルを誘致したと明らかにした。フランスのスマートリング企業サーキュラーは欧州最大の家電IT見本市の「IFA2026」でカードと連動しリングで接触式決済が可能なNFCチップを搭載した「リング3プロ」などを公開した。ロボット掃除機で知られる中国ドリーミーは指タッチで自社の家電を操作する連動機能を、中国リンコンは振動で知らせるモーターをそれぞれ新製品に搭載した。
スマートリングの核心競争力は画面から目を離しても健康状態を確認できる点だ。微細血管が密集する指の特性上、生体信号測定にも有利だ。疲労感のため日常や睡眠中にはずしておくことが多いスマートウォッチに比べ長時間着用しやすいのも強みだ。市場調査機関IDCによると世界的スマートリング販売台数は2023年88万台から2024年には170万台に増え、2028年には320万台まで年平均29.5%成長すると予想される。規模は小さいが、スマートウォッチ市場が年平均1.7%の成長にとどまり停滞局面に入っているのは対照的な流れだ。
サムスン電子もやはり第2世代モデルの準備にスピードを出している。サムスン電子は2024年「ギャラクシーリング」を発売し市場の裾野を広げてきた。サムスン電子の盧泰文(ノ・テムン)デバイス経験(DX)部門長(社長)は7月に「ギャラクシーリング後続作もやはり新たな使用者経験を提供できるよう細かく準備している」と明らかにした。
ただし「機能を盛り込むほど重くなる」というジレンマは業界すべての課題だ。心拍や睡眠測定を超え決済と家電制御など機能を増やすほど電力消費が大きくなるが、バッテリー容量を増やせば重さと厚みが増え着用感を自ら損ねることになる。それでも機能を省くとコストパフォーマンスが落ちる。ITメディアのテッククランチは「このまま進めば結局指にミニスマートフォンをひとつずつはめることになるかも知れない」と指摘した。業界関係者は「小さな指輪の中で着用感と性能のバランスを取るのがカギ」と話した。
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