サムスン電子の李在鎔会長とミストラルAIのアルチュール・メンシュ会長が4月に青瓦台で開かれたフランス大統領国賓訪韓歓迎昼食会で対話している。[写真 ニュース1]
サムスン電子は8日、ミストラルAIと戦略的パートナーシップを締結したと明らかにした。両社はサムスン電子デバイスソリューション(DS)部門の半導体設計・製造データとミストラルAIの大規模言語モデル(LLM)技術を結合し半導体業務に最適化したAIモデルを開発する。
これと関連し、ミストラルは総額30億ユーロ(約5361億円)を誘致したと明らかにした。サムスン電子が投資を主導し、スウェーデンの投資会社EQTが運用する「スケールアップ欧州ファンド」と既存の投資会社PSGエクイティが共同投資家として参加した。30億ユーロは投資全体の規模で、サムスン電子が実際に投資した金額と確保した持ち分率は公開されていない。
サムスン電子はミストラルAIの高効率LLMである「ミストラルラージ」などを活用してDS部門の固有データに合わせた独自AIを構築する。これを半導体設計と製造現場のデータ分析、欠陥予測、工程最適化などに適用して開発期間を減らし、製造効率と品質を高めるという構想だ。
半導体は工程が微細になるほど設計と製造過程で処理しなければならないデータが急激に増える。多くの工程変数の中から不良原因を見つけ出し最適な条件を探すのにAIを活用すれば開発時間を短縮し歩留まりと生産効率を上げることができる。
核心はAIを駆動する方式だ。両社は外部クラウドではなくサムスン電子内部のサーバーとデータセンターでAIを運営する「オンプレミス」方式を採用する。設計と工程など外部流出に敏感な半導体データを社外に出さずにAI学習と分析に活用するためだ。
ミストラルAIは2023年に創業した欧州の代表的AIスタートアップで、金融やエネルギーのように高い水準のセキュリティが必要な産業を狙ったオンプレミスAI技術が強みだ。
サムスン電子は今回の協力をメモリーとファウンドリー(委託生産)、ロジックなどDS部門全般に拡大する。半導体業務に合わせたAIプラットフォームと運営体系もミストラルAIと共同で構築する方針だ。
サムスン電子の全永鉉(チョン・ヨンヒョン)DS部門長(副会長)は「半導体設計と製造の複雑性が急速に増加し、膨大なデータを安全で精巧に活用するAI能力が核心競争力に浮上している。ミストラルAIとともに半導体産業に特化したAIモデルとプラットフォームを構築し、AI基盤半導体革新の新たな基準を作っていきたい」と話した。
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