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【時視各角】韓国に飛んできた二つの戦争の請求書

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

トランプ米大統領 [ロイター=聯合ニュース]

「イラン戦争とロシア・ウクライナ戦争が互いに似ていく。そして互いに影響し合っている」。

英国の地政学専門家アレックス・コルビン氏は先月19日(以下、現地時間)、米国の外交・安全保障専門メディア「War on the Rocks」への寄稿でこのように分析した。


ウクライナは欧州、イランは中東の国だ。両国間の距離は2000キロを超える。ウクライナ戦争は2022年2月24日に始まり、イラン戦争の開戦日は今年2月28日に始まった。一見すると、完全にかけ離れた別の戦争だ。


コルビン氏の主旨はこうだ。両戦争とも大国である米国(イラン戦争)とロシア(ウクライナ戦争)が圧倒的な軍事力ですぐに勝利すると予想されたが、現実は当初の予想とは違って終わりが見えないまま続いている。戦争の様相はこれまでの常識を覆した。イランは2022年から自爆ドローン「シャヘド136」をロシアに供給している。ロシアはイランに軍事技術と中東の米軍基地に関する情報を提供している。ウクライナは対ドローンシステムと戦術を中東の湾岸諸国に輸出している。米国の迎撃ミサイルは中東とウクライナで使用され、兵器庫の在庫が減っている。

二つの戦争が絡み合うことで、一方の戦域での状況の変化がもう一方の戦域の均衡を傾かせる。最近のロシアの弾道ミサイル攻撃にウクライナが対応できていないのがその代表的な例だ。ロシアはウクライナの首都キーウに対し、先月5日に弾道ミサイル24発、8日には6発をそれぞれ発射したが、ウクライナは1発も撃ち落とせなかった。ロシアの弾道ミサイルに対抗するパトリオットの発射機が空になっていたからだ。米国が中東でイランのドローンとミサイルを迎撃するためにパトリオットを大量に発射したことで、ウクライナに送る在庫がなくなった。

最近の情勢は、韓国をイラン戦争とウクライナ戦争の嵐の中に引き込もうとしている。

政府内外では、ホルムズ海峡への軍需支援艦や海上哨戒機などの派遣を前提に慌ただしく動く雰囲気だ。トランプ米大統領が「韓国に(イラン戦争への)支援を求めたが、拒否された」と繰り返し圧力をかける中、結局、李在明(イ・ジェミョン)大統領が「決断」を検討しているようだ。

すぐに米国は歓迎し、イランは警告した。米高官は4日、韓国のホルムズ海峡派兵検討について「韓国は中東原油の最大顧客の一つ」とし「我々は今も韓国がこの地域に資源を展開することを待っている」と述べた。同日、イラン高官は「韓国は米国の圧力に屈してはならない。韓国がホルムズ海峡でイランに対抗する行動を取る場合、これをイランに対する直接的な侵略と見なす」と述べた。

ウクライナではゼレンスキー大統領が先月8日、「3万~5万人の北朝鮮軍をロシア領内に派遣する決定が下された。防空システムなど供給が不足している分野で韓国から支援を受けたい」と要請した。トランプ大統領は自身のソーシャルメディア(SNS)を通じて、韓国が迎撃ミサイル「天弓II」をウクライナに販売するべきだと主張するコラムを共有した。

韓国がホルムズ海峡派兵またはウクライナ支援のどちらかに応じて米国の負担を軽減するべきというのが、トランプ大統領の内心とみられる。韓国と同様にホルムズ海峡派兵に消極的な日本には特に言及していない。韓米同盟が最近揺らいでいることを示す兆候だ。

覇道の世界だ。領土と安全保障だけでなく市場・技術・エネルギー・サプライチェーンを対象とした無限競争の中で、大国は同盟国に対して「寄与」を露骨に要求している。腕を組んで眺めていれば、我々には負担しきれない請求書が届く状況だ。米国の圧力の中でも原則を前面に掲げながら国益を守る知恵が切実に求められている。韓国は協力するが、その見返りを求めるという意思を明確に、そして正確に米国に伝えなければいけない。

イ・チョルジェ/国防記者



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