4日(現地時間)、米マサチューセッツ州プリマスの裁判所で、幼い3人の子どもを殺害した容疑で起訴された30代女性の裁判に対し、ウィリアム・サリバン判事が審理無効を宣言した。同事件のリンジー・クランシー被告が法廷に座っている。ロイター=聯合ニュース
4日(現地時間)、AP通信などによると、米マサチューセッツ州プリマスの裁判所はこの日、3人の子どもを殺害した容疑で起訴されたリンジー・クランシー被告(36)の裁判について審理無効(mistrial)を宣言した。
女性9人、男性3人で構成された陪審員団が7日間にわたり評議を続けたものの、全員一致の評決に至らなかったためだ。
陪審員団は評議7日目となったこの日午前、裁判所にメモを送り、「全員一致の決定に至ることができず、今後もできないだろう」と明らかにした。
これにより、クランシー被告の有罪・無罪についての判断は下されなかった。検察は新たな陪審員団を構成して再び裁判を行うかどうか決めなければならない。
◇5歳・3歳・生後8カ月の3人の子どもを殺害…争点は「刑事責任能力」
クランシー被告は2023年1月、マサチューセッツ州ダックスベリーの自宅で、当時5歳と3歳、生後8カ月だった3人の子どもの首を絞めて殺害した容疑で起訴された。
裁判の最大の争点は犯行当時のクランシー被告の精神状態だった。クランシー被告が産褥期精神病によって自身の行動を理解または制御する能力を失った状態だったかをめぐり、検察側と弁護側が激しく対立した。
産褥期精神病は出産した女性約1000人に1人に現れるとされる精神疾患だ。急激な体重減少や不眠、不安などの症状が現れることがあり、重症の場合は幻覚や幻聴を経験することもある。
検察側は、クランシー被告が犯行当時、自身の行動を認識しており、計画的に3人の子どもを殺害したと主張した。特に、夫に子どもの薬と家族が食べる夕食を買ってくるよう頼んで外出させた後に犯行に及んだ点を、故意性を裏付ける状況証拠として提示した。
一方、弁護側は第三子を出産した後、クランシー被告の精神状態が急激に悪化したと反論した。犯行当時、子どもたちを殺すよう命じる男性の声を聞くなど深刻な精神病状態にあったため、刑事責任を問うことはできないという主張だった。
約6週間にわたった裁判では、双方が証人として立てた医療専門家の証言を中心に、犯行当時のクランシー被告の精神状態と刑事責任能力をめぐって攻防が繰り広げられた。
5歳・3歳・生後8カ月の子どもを殺害した米国の36歳母親…結局、有罪・無罪の結論出ず(2)
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