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「洪水が父の職場を襲った」…悲しみに暮れるネパール人留学生、学業を諦め帰国する人も=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ラクパ・チリンさんの父親を捜すために家族が作ったチラシ。[ラクパ・チリンさん提供]

ネパールの大洪水を受け、韓国の学校に通うネパール人留学生の一部が急きょ帰国している。ビザや学業などの問題で帰国できない留学生たちは、韓国で故郷の状況を不安な思いで見守っている。

在韓ネパール留学生会のソナム・シェルパ副会長は「学生会が把握している留学生のうち、ラスワに家族や知人がいる4人が、洪水発生の1〜2日後に急きょネパールに帰国した」と伝えた。後期の授業が始まる直前に惨事が起きたため、4人は後期の授業を全て諦め、ネパールに向かったという。ソナム・シェルパさんは「履修登録をしたままネパールに帰ると、欠席扱いになるなどの不利益が生じるため、休学して故郷に戻ったと聞いている」と話した。


帰国できない留学生たちは、行方不明になった家族や友人についての知らせを切実な思いで待っている。慶星(キョンソン)大学に留学するラクパ・チリンさん(21)は、洪水が起きてから、ラスワで働いていた父親と連絡が取れなくなった。「父はラスワの国境地帯で働いていたが、洪水がそこを襲い、全ての建物を押し流す映像を見て絶望した」とし、「父がもうそばにいないという事実が信じられない」と語った。


バグマティ州シンド・パルチョーク地区に住むチリンさんの家族は、洪水直後に父親を捜すチラシを作って各地に貼り、生死が確認できないまま1週間が過ぎたため、仏式の葬儀を営んだという。チリンさんは「故郷に帰ろうとしたが、家族から今回のことは気にせず、韓国に残って学業に集中するよう言われ、帰らなかった」とし、「数カ月後に学校が休みに入ったら、ネパールに帰って家族に会うつもりだ」と話した。

ビザの問題でネパールに帰れない学生もいる。洪水被害を受けたバグマティ州ヌワコット地区出身の留学生、コイララ・スマンさん(29)は、17年来の友人とおじが行方不明になっている。「家族の話では、現地は大混乱に陥っているという。自分が通っていた学校も、学生時代によく行った遊び場も、全て押し流されてなくなってしまった」と語った。スマンさんは家族を慰めるために帰国しようとしたが、ビザの問題ですぐには出国できなかったという。ビザの有効期限内に韓国に戻る必要があるが、期限が今月中に切れるためだ。「来週中に大学に行ってビザを更新し、ネパールに帰ろうと思っている」と話した。

直接被害を受けていない留学生たちも、現地の状況に国際社会が引き続き関心を寄せるよう訴えている。ソウル基督大学に留学するスジット・サフさん(23)は「今回の洪水は、地球温暖化で氷河が解けたことによる気候災害だ。今回はネパールだったが、いつ、どこで再び災害が起きるか分からない」と話した。同じ大学に通うバスネット・シャルミラさん(23)も「世界中の人々がある種の責任感を持ち、こうした被害が二度と起きないよう注意を払わなければならない」と語った。

ネパール人留学生が多い大学では、被害への関心を高め、水害からの復旧を支援するキャンペーンが行われている。湖西(ホソ)大学では、留学生約100人が中心となり、「Save Nepal, Save Us, Save Earth(ネパールを救い、私たちを救い、地球を救おう)」と題した連帯活動を展開している。被災した住民を支援するための寄付を募り、気候危機に世界の関心を向けることが目的だ。

法務部出入国情報化センターによると、韓国の大学に在籍するネパール人留学生は、昨年末時点で約1万5000人だ。国別の留学生数では、ネパールはベトナム、中国、ウズベキスタンに次ぐ4位となっている。こうした中、洪水被害を受けた学生について、出欠の扱いを一時的に柔軟にし、出入国制限も緩和すべきだとの声が上がっている。

これを受け、一部の大学は洪水の被害状況の把握に乗り出した。ネパール人留学生が約1500人に上るソウル基督大学では、先週からネパール人留学生全員を対象に調査を進めている。同大学のパク・ギチョン国際教育交流処長は「近くネパール総領事と会い、留学生への支援策を協議する予定だ。家族などが直接被害を受けた場合は義援金を届ける予定で、精神的な苦痛を訴える学生もいるため、どのように支援できるか検討している」と話した。



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