ヘグセス米国防長官が2日、ペンタゴンでオーストラリアのマールズ副首相兼国防相と会談している。[写真 AP=聯合ニュース]
◇戦争中なのに…陸軍長官と参謀総長、未曾有の同時空白
内部対立はドリスコル陸軍長官の辞任で表面化した。ワシントン・ポストによると、ドリスコル長官は先週ホワイトハウスでトランプ大統領に辞意を明らかにし、ヘグセス長官の相次ぐ人事措置が陸軍革新と戦闘準備態勢に悪影響を及ぼしているとの懸念を伝えた。トランプ大統領は11月の中間選挙まで残留を求めたがドリスコル長官は結局辞表を提出した。
米陸軍長官は予算、人事、武器導入など陸軍の運営を総括する民間人責任者で、陸軍参謀総長は兵力訓練と戦闘準備態勢を務める最高位の軍人だ。ヘグセス長官は4月2日に任期が2027年までだったジョージ米陸軍参謀総長を事実上更迭した。ここにドリスコル陸軍長官まで辞任し、イラン戦争の渦中で陸軍の組織運営と戦力建設を率いるトップ2人がいずれも空くことになった。
◇戦力現代化主導の指揮官も解任され…未来戦への備えに支障
米メディアは首脳部の相次ぐ退陣をヘグセス長官の粛清作業の結果とみている。CNNはジョージ前総長とドナヒュー前欧州アフリカ軍司令官ら戦力現代化を主導した指揮官が去りドローン戦など未来戦に備えた陸軍革新に支障が出ていると指摘した。
実際にジョージ前総長の後任であるラニーブ総長代行は最近独自のドローンを製作しウクライナ式戦術を訓練してきた欧州駐留第173空輸旅団にドローン特化任務を中断するよう指示した。米陸軍は実験部隊が予定された訓練を終え本来の任務に戻るという立場だ。しかし米議会では共和党のトム・ティリス上院議員、民主党のジーン・シャヒーン上院議員ら超党派議員を中心に、関連決定の根拠とヘグセス長官の関与があったかを明らかにしろとの反発が相当にある。
◇戦争長期化警告した文書…報道されると内部網から消えた
情報統制議論はイラン戦争長期化に対する軍首脳部の警告が外部に知らされた後にふくらんだ。同紙は先月30日、欧州軍、太平洋軍、南部軍の指令官と海軍参謀総長が「国防長官指示書」を通じてイラン戦争に兵力と装備を投じ続けることに反対意見を出したと報道した。
国防長官指示書は世界各地に配備された米兵力と装備現況、国防長官の指示に対する各軍と司令部の意見を盛り込んだ機密文書だ。指揮官が予想される危険を公式に残す内部牽制ルートとも見なされる。イラン戦争支援が長引き欧州と太平洋など他の地域の対応能力が弱まりかねないというのが各軍首脳部の警告だった。
同紙は「この報道後に数十年分の指示書が米軍機密内部網で非公開となった」と伝えた。国防総省は作戦保安に向けた措置だったと主張したが、同紙は情報アクセスが難しくなれば司令部間の兵力・装備移動と緊急な作戦判断が遅れかねないと指摘した。
◇身分隠した「親ヘグセス世論部隊」…共和党でも長官交代論
国防総省が一種の親ヘグセス世論部隊を不透明に運用したという疑惑も上がっている。同紙によると、保守指向軍事インフルエンサー3人は採用の事実と具体的な業務を公開せずに国防総省の民間職員として活動した。一部は陸軍戦争大学の教育過程に「woke」の理念が含まれていないかを調査しながらも、外部では独立論客のようにヘグセス長官を擁護した。
国防総省は改革に伴う痛みの水準として最近の議論を一蹴した。国防総省のパーネル報道官は「国防総省が混乱に陥ったという前提は根拠がない。これが改革の姿」と主張した。
だが共和党ですらヘグセス長官に対する否定的評価が出ているなど議論はさらに拡散する様相だ。ヘグセス長官の承認に賛成したティリス上院議員は「米軍将兵がこのように無能に管理される姿を見たことがない。トランプ大統領が新たな国防長官を指名しなければならない」と促した。
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