先月21日、イタリアのポー川デルタ地帯にあるスカルドヴァーリの加工工場で、箱いっぱいに詰められたブルークラブ。[AP=聯合ニュース]
AP通信が2日(現地時間)に報じたところによると、イタリア北東部ベネト州のポレージネ漁業協同組合は、今年、ブルークラブの輸出などに支えられ、約2000万ユーロ(約36億2500万円)の売り上げを見込んでいる。
北米の大西洋沿岸を原産地とするブルークラブは、地中海の水温上昇や塩分濃度の上昇などの影響で個体数が爆発的に増え、在来の生態系や貝類養殖場に大きな被害を与えた。
このため、一時は組合員の数が半減し、大規模な焼却処分やタコの放流など、あらゆる対策が講じられたこともあった。
しかし、際限のない繁殖力に加え、カニ料理になじみの薄い国内市場では消費に限界があり、駆除が困難になると、漁業者たちはカニを食材として利用する海外市場に目を向けた。
現在、捕獲されたブルークラブは1キロ当たり約1.3ユーロで取引されている。通常は蒸して冷凍した状態でスリランカなどに送られ、現地の労働者によってカニ肉製品に加工されている。
こうして加工されたカニ肉の一部は再びイタリアへ逆輸入され、国内の消費市場に売り込まれている。
漁業者たちは海外市場を開拓することで、廃棄費用を大幅に削減しただけでなく、収益性も確保できるようになった。
イタリアの海で厄介者扱いされていた外来種が、「駆除」ではなく「輸出」という発想の転換によって、漁業者にとって新たな稼ぎ頭となる輸出資源へと生まれ変わりつつある。
この記事を読んで…