ネパール洪水でゾウが水に流される男性を救助する映像として人気を集めたが、ネパール洪水とは無関係の映像であることが分かった。[写真 SNSキャプチャー]
8月31日、YouTubeなどでは男2人がネパール大洪水の犠牲者の遺体からイヤリングなどの貴金属を盗む映像が数百万回の再生回数を記録した。この映像には遺体の後ろ姿がそのまま映っていた。また、下半身が損傷した遺体を収容する場面が映った別の映像も数万回以上共有されていた。
AIで作った捏造情報や過去の別の惨事の映像をネパール現地の状況であるかのように投稿した虚偽の投稿も難なく見つけることができる。X(旧ツイッター)のある有料購読者のアカウントは「ネパールを襲った濁流を撮影していた観光客が一瞬で流された」と説明していたが、実際には2024年に中国浙江省の銭塘江で撮影された映像であることが確認された。急流に流されていた男性をゾウが救助する映像も投稿から1日で再生回数100万回を超えたが、過去にインドで撮影された映像であることが分かった。SNSのアルゴリズムが災害映像を高い関心を誘うコンテンツと認識したことで起きた現象とみられる。
◇SNS利用者「心臓がドキドキして別の動画に飛ばす」
ネパール現地で12年間トレッキングガイドとして働いているニクンさん(30)は「最近、SNSで虚偽の映像と情報が広がっている状況を認識している」とし、「災害状況では信頼と真実が何より重要だが、協力している人たちの士気を低下させる行為は非常に懸念される」と話した。
インターネット利用者からも懸念の声が相次いでいる。オンラインコミュニティなどには「ショート動画で人間の死体がそのまま露出している」「画面が出る前から心臓がドキドキして別の動画に飛ばす」などの書き込みが掲載された。会社員のソンさん(34)は「SNSに投稿されたネパール現地の状況があまりにも衝撃的で共有したが、AI生成映像だと知って共有を取り消した」と話した。実際、一部の韓国メディアもAI生成コンテンツを使用した後、議論になると記事を削除したこともあった。
これを受け、ネパール当局は先月28日、メタ(Meta)とティックトック(TikTok)側にAI生成映像と虚偽の投稿を迅速に削除し、災害状況を過度に刺激的に伝えるコンテンツの露出を減らすよう正式に要請した。
「死体じゃないか」ショート動画見て悲鳴…PTSD招く「恐怖のアルゴリズム」(2)
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