28日(現地時間)、米ワイオミング州で開かれたジャクソンホール経済シンポジウムで講演するケビン・ウォーシュFRB議長 [カンザスシティー連邦準備銀行ユーチューブ キャプチャー]
ウォーシュ議長は「物価の基調的な流れが我々の目標に向かって明確かつ十分な速度で進んでいるという確信を持つ必要がある」とし「そうでなければ我々にはまだやるべきことが残っている。それが我々の仕事であり責務」と強調した。FRBのインフレ目標である2%についても「確固たる目標」と明言した。
最近の物価指標の改善にも警戒感を示した。ウォーシュ議長は「今年の夏、個人消費支出(PCE)物価指数と消費者物価指数(CPI)は予想より良好だったが、基調的な傾向が意味のある形で改善したことを示しているわけではない」と話した。PCEを構成する品目の約半数で年間3%を超える上昇が続くなど、物価上昇が新型コロナ以前と比べても依然として広範囲に及んでいると指摘しながらだ。続いて「期待インフレ率が不安定化しないようにするのがFRBの仕事だ」と強調した。
現在の金融環境についても緊縮的でないと評価した。ウォーシュ議長は「信用・融資市場で金融政策が制約的に作用するという兆候はほとんどない」とし「短期金利はFRBの2大責務を達成するための主要な手段」と述べた。
ただ、ウォーシュ議長は利上げの時期に言及せず、「今回の発言を今後の金利経路に関する予告として受け止めるべきではない」と一線を画した。ブルームバーグは、ウォーシュ議長が物価安定に対する意志を明確にしたものの、どのような条件で金利を動かすのかについて具体的な基準は依然として示していないと評価した。
市場はこれをタカ派的な発言と受け止めた。講演の後、シカゴマーカンタイル取引所(CME)Fedウォッチの9月の利上げ確率は講演前の約40%から50%程度に上昇した。米国債2年物の利回りは6.6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%ポイント)上昇して年4.29%となり、約1カ月ぶりの高水準を記録した。
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