P巡査長が25日、済州(チェジュ)地方法院(地裁)で拘束前被疑者審問(令状実質審査)を終えた後、移動している。ニュース1
25日、国会行政安全委員会の徐明玉(ソ・ミョンオク)国民の力議員室が警察庁から提出を受けた資料によると、22日に白骨化した状態で発見された60代のAさんの遺族は、行方不明届を出した当時、P巡査長にAさんが死亡する危険性があることを伝えていた。遺族は7月2日に最初の届け出をした際、「夫のBが(6月)28日に外出して以降、連絡が途絶えている。子どもに『事業に失敗して借金が多い。しっかり食べて元気に過ごせ』と言い残した」と伝えた。Aさんが自ら命を絶つ可能性があるとの懸念を伝えたのだ。
しかし、Aさんの遺族によると、P巡査長はその後、「Bさんと連絡が取れた。無事だが、家族には居場所を知らせたくない」という趣旨の虚偽の回答をした後、事件を終結させた。Aさんが無事だとの知らせを受けて待っていた家族は、その後もAさんが戻らなかったため済州西部警察署を何度も訪れた。しかし、いったん終結した事件を元に戻すのは容易ではなかった。
警察はP巡査長をめぐる問題が表面化した後の21日になってようやく、「(Aさんには)借金があり、自ら命を絶つ恐れもある」という再度の届け出を受け付け、捜索に乗り出した。その翌日の22日、Aさんは済州市旧左邑松堂里(クジャウプ・ソンダンリ)で遺体で発見された。
遺族は23日午後、済州西部警察署で記者会見を開き、憤りをあらわにした。Aさんの息子は「(最初の届け出から)1週間後にまた届けを出しに行ったが、(警察からは)『父親が家族に捜さないでほしいと言っている』『個人的に捜してみてほしい』と言われた」とし、「母が行った時には『それならほかへ行ってやれ』とまで言われた。国民のための警察なのか」と声を上げた。警察庁はこれに関連し、現・元済州西部警察署長、西部署刑事課長、失踪チーム長など指揮ライン4人を待機発令とした。
◇大統領「警察改革機構を検討してほしい」…与党は代表直属の改革推進団発足
警察庁は「指揮・監督責任に関する事実関係を確認するため、監察調査を進めている」と明らかにした。
李大統領はこの日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で主宰した国務会議で「警察はおそらく国家機構の中で今後、最も大きな権力を行使することになると思う。それに伴い、国民の懸念は非常に大きい」と述べた。前日、「警察の捜査全般について徹底した真相究明が必要だ」と述べていた李大統領は、この日はさらに踏み込んで「担当者や現場職員に過ちがあるからと、その職員の問責だけで終わるのなら、指揮体系はいったい何のために必要なのか」と述べ、警察組織全般を狙い撃ちした。
与党「共に民主党」も警察改革に着手した。民主党はこの日、代表直属の警察改革推進団を設置し、団長に金南熙(キム・ナムヒ)議員を任命した。金議員は党内を代表する「補完捜査権廃止反対論者」だった。10人前後で構成される推進団は、警察専門家、被害者代表など外部の人材が半数以上を占める。これについて劉承旼(ユ・スンミン)元国民の力議員はフェイスブックに「李大統領が先頭に立って中国公安と同じような警察公安局を作っておきながら、今になって『警察改革』を口にするとは本当にあきれる」と投稿した。
一方、行方不明届から101日ぶりに遺体で発見されたチャン・ミランさんの身元はこの日、歯の鑑定で確認された。済州警察庁は「翰林邑(ハンリムウプ)のヤシの木林で発見された遺体について、午前8時から9時まで司法解剖を実施した結果、行方不明だったチャン・ミランさんであることが確認された」と明らかにした。警察は、チャンさんの身体から他殺の状況を示す特異な骨折などは見つからなかったと付け加えた。
警察はP巡査長が昨年3月から失踪チームに勤務し、終結させた事件298件について全数調査を進めている。済州地裁はこの日、職務遺棄、公電子記録偽作および行使、偽計による公務執行妨害の疑いが持たれているP巡査長について「逃走および証拠隠滅の恐れがある」として拘束令状を発付した。
この記事を読んで…