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「トランプの朝米会談カード、狙いはノーベル賞・レアアース2億トン」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と米国のドナルド・トランプ大統領が2019年2月28日午前(現地時間)、ベトナム・ハノイのメトロポールホテルで単独首脳会談を行っている。[写真 聯合ニュース]

米国のドナルド・トランプ大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との会談を希望していることを公にし、参謀らに首脳会談の推進を指示したという海外メディアの報道まで出て、止まっていた朝米対話の時計が再び動き始めている。韓国内外の懸念にもかかわらず、トランプ大統領が再び「朝米首脳会談」カードを取り出した背景には、イラン戦争の長期化に伴う政治・経済的負担を打開しようとする計算があるとの分析が出ている。

トランプ大統領にとって金委員長との会談は、中東の泥沼から目をそらし、一気に世界の注目を集めることができるカードだ。専門家は、▷中間選挙を控えた国内政治上の計算 ▷前政権が解決できなかった北朝鮮核問題の解決というレガシー(政治的遺産)の確保 ▷北朝鮮の地下資源確保--という実利まで狙った多目的な布石とみている。


◇「金正恩との思い出」…局面転換用カード


11月の中間選挙を控え、トランプ大統領を最も圧迫しているのはイラン戦争の長期化と、これに伴う原油価格・物価の上昇だ。物価不安が有権者の心を揺さぶる悪材料として浮上する中、「金正恩との思い出」を局面転換カードとして再び取り出した格好だ。トランプ大統領は第1次政権当時、金委員長とのトップダウン方式の首脳会談で世界の注目を集めた経験もある。世宗(セジョン)研究所の申範澈(シン・ボムチョル)首席研究委員は「金委員長との会談が持つ『ニュースバリュー』を積極的に活用する姿」とし、「対外的な悪材料を覆う有用な政治的手段だということを分かっているはずだ」と話した。

トランプ大統領が最近、2018年のシンガポール首脳会談と2019年の板門店(パンムンジョム)会合の写真を自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に相次いで投稿していることも、こうした流れの延長線上にあると解釈される。外交界では、金委員長との「ブロマンス」が依然として注目を集めることを確認すると同時に、対話再開を予告した政治的な伏線とみている。

◇「前任者の失敗」克服した外交的レガシー…ノーベル平和賞狙う

北朝鮮核問題を自ら解決したというストーリーを完成させたいという欲求も作用したとみられる。オバマ・バイデン政権の対北朝鮮政策である「戦略的忍耐」を「失敗した外交」と規定してきたトランプ大統領にとって、北朝鮮核問題の解決はこれを立証する外交成果であり、レガシーとなり得る。ノーベル平和賞受賞への意欲を公然と明らかにしてきたことも、こうした見方を後押しする。

昨年10月の韓米首脳会談で「韓半島(朝鮮半島)は公式に戦争状態」とし、これを「正すために何ができるか見てみる」と述べたことについても、終戦宣言や平和協定まで念頭に置いたのではないかとの解釈が出た。統一研究院の呉庚燮(オ・ギョンソプ)上級研究委員は「トランプ大統領は金委員長との『ブロマンス』を比類のない外交資産と認識しているはず」と話した。

◇「最大2億トンのレアアース(希土類)」…米中競争念頭に「鉱物ビッグディール」の可能性

実利を重視するトランプ大統領が、北朝鮮のレアアースなど地下資源に注目する可能性も取り沙汰されている。北朝鮮のレアアース埋蔵量は公式推定値だけでも2000万~4800万トンに達する。一部の民間調査では最大2億トン以上と推定されることもある。米中戦略競争の中でサプライチェーン多角化を進める米国には魅力的なカードだ。

このため、ウクライナやグリーンランドに適用した「鉱物協定」モデルが対北朝鮮交渉にも登場する可能性があるとの見方が出ている。スティムソン・センターのジョエル・ウィット特別研究員は「『鉱物-安全保障』協定は米国には先端産業向け資源を、北朝鮮には経済近代化の資金を提供することができる」と分析した。

ただ、非核化の進展なしに資源交渉が直ちに現実化するのは難しいとの指摘もある。カーネギー国際平和財団シニアフェローのアンキット・パンダ氏は「北朝鮮がレアアースを交渉カードとして考慮した可能性はあるが、現時点では性急な推測」とし「トランプ大統領がこれを要求したり、北朝鮮が先に提案したりしたこともない」と話した。



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