北朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が6月25日、国防発展5カ年目標の遂行に向けた重要兵器試験を参観し、改良型240ミリ多連装ロケット砲と戦術弾道ミサイル、155ミリ自走平曲射砲(自走砲)用射程延長弾の性能を点検したと26日、報じた。ニュース1
金委員長には急ぐ理由がない。むしろ焦るトランプ大統領の立場を利用し、北朝鮮の核心的利益を貫徹する環境を整えようとするとみられる。核心的な要求事項は、念願である「核保有」の公式認定となる可能性が高い。
ヘリテージ財団のブルース・クリングナー上級研究員は中央日報に「過度な譲歩との評価を受けたイランとの了解覚書(MOU)まで確認した北朝鮮は、今後のどの米大統領からよりも、現在のトランプ大統領から大きな譲歩を引き出せると判断する可能性がある」とし、「会談から核関連の議題が外れれば、北朝鮮がこれを核保有国としての地位が事実上認められた証拠と受け止める可能性がある」と話した。
続けて「北朝鮮は終戦宣言など象徴的な平和宣言を逆提案し、トランプ大統領に劇的な外交的成功モデルを提示する可能性もある」とし、「ただ、このような終戦宣言はむしろトランプ大統領の長期目標であり、北朝鮮が望む在韓米軍撤収を正当化する根拠になるだろう」と付け加えた。
トランプ大統領は前日、ホワイトハウスで会談の目標が非核化なのかとの質問に「話したくない」と即答を避けた後、「北朝鮮は非常に強力な核兵器57個を保有している」と話した。すでに北朝鮮の核兵器保有を事実上既成事実として認めた発言との解釈も出ている。
◇「ペースメーカー」韓国パッシング現実化の懸念
韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は15日の光復節(解放記念日)演説で、韓半島(朝鮮半島)の平和体制転換に向けた「多国間協議」を提案した。トランプ大統領による韓米共同訓練縮小の指示と金委員長との対話再開の可能性が提起された後の20日には、訪韓した王毅・中国外相と会い、「韓中関係や韓半島問題などについて緊密な戦略的意思疎通を続けてほしい」と呼びかけた。
李大統領はトランプ大統領を韓半島問題を解決する「ピースメーカー」と持ち上げ、自身はこれを支援する「ペースメーカー」を自任した。しかし、朝米対話がトランプ大統領と金委員長の「ブロマンス」の誇示に終わったり、選挙時期に合わせるため北朝鮮の一方的な要求を過度に受け入れる方向に進んだりする場合、韓国の立場が狭まる可能性があるとの懸念が強まっている。
戦略国際問題研究所(CSIS)のジョン・ヘイムリ名誉会長は「訓練縮小の指示がトランプ大統領と金委員長の意思疎通の結果なのかは分からない」としながらも、「共同訓練縮小をはじめとするトランプ大統領の最近の決定と発言が韓国と事前調整されずに出てきたという点は確かだ」と話した。続けて「北朝鮮とのいかなる議論や交渉も米国の大切な同盟国である韓国の国益に直接関係する」とし、「韓半島問題については、李大統領はもちろん、韓国との幅広く徹底した協議なしにいかなる措置も取ってはならない」と強調した。
「けん制装置」ないトランプ氏、選挙用会談?…「韓国パッシング」懸念拡大(1)
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