韓国国防部の安圭伯(アン・ギュベク)長官(中央)が20日、国会国防委員会の全体会議に出席し、北朝鮮の核兵器に関する議員らの質疑を聞いている。イム・ヒョンドン記者
トランプ氏は19日(現地時間)、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との再会の可能性について記者団から問われ、「金正恩氏と会う」とし、「彼は非常に強力な核兵器を57発保有している」と述べた。一方、国防部の安圭伯長官は20日、国会国防委員会で北朝鮮の核兵器の数について「80~120発程度とみている」と明らかにした。ただ、安長官はその後、この数値は軍当局の公式評価ではなく、「韓国国内の研究機関による評価」だと説明した。
専門家らは、こうした違いは核能力を算定する基準から生じた可能性が高いとみている。トランプ氏は現在完成した状態で保有している核弾頭の数に、韓国国内の研究機関は北朝鮮が確保した兵器級核物質で生産可能な核兵器の数に、それぞれ焦点を当てた可能性があるということだ。
トランプ氏が言及した57発は、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が今年6月に発表した「SIPRI Yearbook 2026」の推定値と近い。SIPRIは今年1月時点で、北朝鮮が約60発の核弾頭を保有しており、これとは別に、保有する核物質を活用すれば少なくとも30発を追加で生産できると評価した。一部では、トランプ氏が米情報機関から報告を受けた内容をもとに57発という数字に言及したのではないかとの見方も出ている。
安長官が言及した数値は、韓国国防研究院(KIDA)の推定値とおおむね一致する。KIDA核安保研究室長のパク・ヨンハン氏は中央日報との電話取材で、「北朝鮮はウラン爆弾115発、プルトニウム爆弾15発前後など、計130発規模の核兵器を保有できる水準にあると推定される」と述べた。
パク室長によると、これは北朝鮮が確保したと推定される高濃縮ウランとプルトニウムの量に、核弾頭1発の製造に必要な核物質の臨界質量(高濃縮ウラン25キロ、プルトニウム4~7.4キロ)を当てはめて算出した数値だ。パク室長は「こうした推定値は、北朝鮮の核能力増強の傾向を示す指標」とし、「核物質を損失なくすべて使用すると仮定した理論上の最大値である点も考慮する必要がある」と述べた。
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