ホルムズ海峡を航行する貨物船。[写真 ロイター=聯合ニュース]
ニューヨーク・タイムズなどによると、米海軍は米中央軍司令部の支援の下でホルムズ海峡内のイラン対岸オマーン側の航路を利用してタンカーを護衛している。
イランが自国側海域を通過する船舶を事実上規制しているだけに、イランの影響力が及びにくい海峡南側の航路を活用する方式だ。
米軍の支援を受けて航海する船舶はイランの探知を避けるため、位置情報を発信するトランスポンダーを切ったまま運航しているという。
こうした方式で先月米国の保護航路を利用してペルシャ湾外に運ばれた原油は1日約500万バレルに達した。
戦争前に1日約1500万バレルがホルムズ海峡を通じて運ばれていたのと比較すれば3分の1水準だが、原油供給の抜け穴となり国際原油価格の追加上昇を抑制するのに一定部分寄与しているとの評価が出ている。
米国のタンカー護送作戦はイランの港湾封鎖とともにイランのホルムズ海峡統制力を弱めるための主要軍事作戦のひとつに挙げられる。
海運分析企業ウィンドワードのアナリスト、ミシェル・ウィーゼ・ボックマン氏は「この作戦は驚くべき成功事例のひとつ。持続的な攻撃にもホルムズ海峡南側航路を稼動するのにとても効果的だった」と評価した。
ただ米国がホルムズ海峡の原油輸送を維持するために負担しなければならない軍事的費用も少なくない。
イラン軍は海峡を航行する船舶だけでなく、中東諸国のエネルギー施設を攻撃できる能力を依然として維持している。
米軍はこれに対応しホルムズ海峡南側航路を航行する船舶を保護するためにイランのドローンとミサイルを迎撃できる多様な防空武器を投じている。
中央軍司令部によると、米軍の支援を受けてホルムズ海峡を通過した船舶は1000隻を超えた。
しかし護送作戦自体もイランの攻撃標的になっている。
国際海事機関(IMO)が収集した資料を同紙が分析した結果、6月初めからホルムズ海峡南側航路を利用した船舶のうち最小15隻が攻撃を受けた。この過程で船員16人が負傷し2人が死亡したと集計された。
攻撃リスクが続き相当数の大手海運会社は恒久的な停戦が実現するまでホルムズ海峡進入を避けているという。実際に海峡航行量も戦争前の水準を大きく下回っている。
米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)のモナ・ヤクビアン中東プログラム責任者は「ホルムズ海峡に対する威嚇は当分深刻な状態で残るだろう」と予想している。
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