最近、親日派の家柄自慢で物議を醸した女優ハヨン。[ニュース1]
放送直後、曽祖父である安商浩(アン・サンホ)の親日団体での活動や高宗(コジョン)毒殺説への関与など、広範囲にわたる親日疑惑が提起された。論争が大きくなると、民族問題研究所が「安商浩の親日行為は歴史的事実」と確認した。火の粉は祖父の小鹿島(ソロクト)勤務歴、父親の過去の発言をめぐる論争など、ほかの家族にまで及んだ。世論は日を追うごとにヒートアップしている。過去に時代劇に出演したハヨンが韓服姿の写真をSNSに投稿し、「生まれて初めての韓服、楽しかった撮影」と書いたことについて、成人して初めて韓服を着るとは韓国のものへの愛情が足りないと揚げ足を取るこじつけ批判まで出てきた。余波はドラマ『恋は飴模様』にも及び、次回作のSBS(ソウル放送)『勝算あります』も頭を悩ませている。撮影が終盤に入る中、果たして俳優リスクをどう払拭するのかは未知数だ。
所属事務所の最初の対応は「事実無根」だった。事実確認も十分にしないままの性急な対応が事態を悪化させた。「親日論争」の爆発力を軽く見た。ハヨンは直筆の謝罪文を通じて「これまで家族から伝え聞いた話で曽祖父の人生を断片的に知っていた。韓国の歴史をきちんと知らないまま家族史に軽々しく言及したことを反省している」としたが、力不足だった。
◇「今後の行動によって評価分かれる」
もちろん、日帝強占期のエリート層だからといって無条件で親日・売国の烙印を押すことから始めるのは問題だ。しかし、その時代のエリートであれば構造的に親日である可能性が高いということを自ら省察できなかった側の問題も大きい。連座制のように先祖の過ちをすべて子孫に問うことはできないが、先祖の恩恵を受けようとした以上、過ちの責任からも目を背けてはならないとの声が高まった。白凡(ペクポム)のひ孫である金容万(キム・ヨンマン)共に民主党議員は「今後のハヨンの行動によって国民の評価は変わるだろう」と指摘した。
ところでハヨンはなぜあれほど番組で家柄を自慢したのだろうか。昨年、Netflixドラマ『トラウマコード』の看護師チョン・ジャンミ役でデビュー6年目にして初めて脚光を浴びたハヨンは、当時のインタビューで「曽祖父は漢陽(ハニャン)で初めて西洋医学の医院を開業した医師だ。(医師の家系に生まれて)とても感謝している。誇らしい」と語った。米国の名門美術大学出身ということも話題になった。今回の『屋根部屋の問題児たち』放送直前にもNetflixのPRバラエティ番組で「4代続く医師の家系」との発言を続けた。昨年、KBS『新商品発売~コンビニレストラン』では「実家には冷蔵庫が5台ある。(肉が)いつも腐る」と無邪気に経済的な余裕を誇示したが、この発言も再び取り沙汰された。
新人俳優がバラエティ番組やインタビューに出演してする発言が突発的なものであるはずがなく、徹底したマネジメントの管理下で行われるという点を考慮すれば、一連の発言が「金のスプーン(金持ちの家に生まれた人)イメージ」を際立たせる意図だったことは否定できない。実際、芸能界、特にアイドルの「金のスプーン・マーケティング」はここ数年の傾向で、容姿・スペックともに優れ、家柄まで良い「六角形」アイドルが脚光を浴びる世相と重なっている。もはや「土のスプーン(貧しい家に生まれた人)」だったBTS(防弾少年団)のアンダードッグ神話や、g.o.d.が練習生時代に京畿道(キョンギド)の半地下の宿舎で、金がなく傷んだ食べ物まで口にしながら飢えをしのいだという自力成功型のエピソードがあまり通用しない昔話になった感がある。中小芸能事務所までチームの高級なイメージのため、無理をしてでも宿舎を江南(カンナム)・清潭(チョンダム)に借りる時代だ。
【コラム】女優ハヨンはなぜ番組で家柄を自慢したのか…「親日派一家」を告白した格好に(2)
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