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「大韓サッカー協会の新会長は元選手より経営能力を備えた人物を」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

鄭夢奎(チョン・モンギュ)前大韓サッカー協会長(左)と洪明甫(ホン・ミョンボ)前韓国代表監督が30日、国会で開かれた文化体育観光委員会の大韓サッカー協会懸案関連の聴聞会に証人として出席し、質問に答えている。[国会写真記者団]

2026年北中米ワールドカップ(W杯)はスペインの優勝で幕を閉じたが、韓国サッカーの危機は現在進行形だ。単に32強進出を逃したことだけが理由ではない。長年積もった大韓サッカー協会の弊害が今回のW杯で浮き彫りになり、信頼を失った。鄭夢奎(チョン・モンギュ)サッカー協会会長が辞任し、洪明甫(ホン・ミョンボ)代表監督も退いたが、それだけで問題が解決するとは考えにくい。このままでは2030年W杯の本大会出場も危ぶまれ、何よりもファンの深い不信感を解消できるかが不透明だ。

韓国代表チームとプロチームで選手・監督を経験し、鄭夢奎会長の第1期に協会副会長(2013~2016年)を務めた崔順鎬(チェ・スンホ)元水原FC団長(64)は韓国サッカーの危機を誰よりも心を痛めながら眺めている。崔氏は1986年メキシコW杯本大会のグループリーグ第2戦でイタリアを相手に痛快なミドルシュートを決めた元スター選手で、指導者としてだけでなくサッカー行政も経験した。40年の歳月が流れたが、韓国サッカーが前進するどころか後退している現実に崔氏は誰よりももどかしさを感じている。


気温が40度近くまで上がった猛暑のある日、京畿道竜仁(ヨンイン)のサッカー場を訪ねて崔氏に話を聞いた。証人を呼んで「なぜ負けたのか」と問いただすレベルの国会聴聞会が世間で冷笑を浴びた直後のことだった。その後、サッカー協会が2011~12年に韓国国内で開催された一部の国際試合で外国人審判10人余りに性的接待をしたとの疑惑が暴露され、警察は告発状が受理されてから2年後になって突然、サッカー協会を家宅捜索した。


--今回の北中米W杯を評価してほしい。

韓国代表チームのW杯での失敗を見て、サッカー関係者の一人として大きな責任と恥ずかしさを感じた。とはいえ失敗したことを単に批判して終わらせる問題ではない。韓国サッカーに何が不足していたのか、何を変えるべきかを深く考え、より良い未来に向けた反省と変化の出発点にしてほしい。

--32強進出を逃した原因をどう見ているのか。

長年の経験から分析すると、2つの問題がある。1つ目は、高地適応練習などを含む無理な日程管理だ。2つ目はリスクを抱えてスタートする個人や組織は成功できないという原則を破った結果だとみている。結局のところ、誤った基準で監督を選任し、手続きを無視した行政によって組織の透明性と公正性が崩れたことが今回の惨事の本質だ。

--選手団内部の不和説もあった。

指導者が選手たちを一つにまとめようという誠意を伝えるには、穏やかでありながら核心となるメッセージを明確に伝えなければいけない。以前は一方的な強圧的指導やカリスマ性が通用したかもしれないが、今の若い選手たちには反発を招き、パフォーマンスの低下をもたらすだけだ。指導者は「するな」という一方的な指示ではなく「しなければよい」といった説得力のある言葉遣いや、きめ細かな表現にも気を配る必要がある。

--孫興慜(ソン・フンミン)のようなスター選手の起用の問題は。

代表チームではスター選手を監督が無理にコントロールしようとするのではなく、選手自身が能力を存分に発揮できるよう裁量を与えることが重要だ。戦術もスター選手の強みを最優先にして生かす方向で組み立てるほうが、チーム全体のパフォーマンス向上にはるかに有利だ。指導者は、過去のように単に優勝実績のある人物というだけでなく、戦力が劣るチームのパフォーマンスを引き上げ、現場に明確な方向性を示す能力を基準に評価して登用しなければいけない。

非難世論が強まった中、7月6日には「K-サッカー革新委員会」が発足した。朴智星(パク・チソン)国際サッカー連盟(FIFA)分科委員と柳承敏(ユ・スンミン)大韓体育会長が共同委員長を務めた。7月30日、国会文化体育観光委員会の聴聞会に出席した鄭夢奎前会長と洪明甫前監督はサッカー協会の運営と監督選任過程に問題はないという答弁を繰り返した。

--会長と監督の辞任および国会公聴会を見てどう感じたか。

現代(ヒョンデ)グループが韓国のスポーツやサッカーの発展に貢献してきた功績は大きいが、長期政権によって運営が緩んできたのも事実だ。これは上部団体である大韓体育会や文化体育観光部の管理が不十分だった責任も大きい。組織は犠牲によって完成する。サッカー協会も公共機関としての性格を持っている以上、倫理的な基準を高める必要がある。ただ、国会もスポーツについて学んで理解した上で、論理的かつ建設的な質問をしなければいけない。怒鳴りつけるだけで政治的に利用するのであればひどいものになる。

--K革新委員会の構成と活動をどう見るか。

革新委員会は人員構成のバランスが取れていないようだ。リーダーシップや能力だけでなく、豊富な現場経験も必ず反映させる必要があるが、知名度を重視した人選に偏っている。人員構成のバランスが崩れているため、不満が出て、感情的な対立ばかりが生じている。まともな協会会長を選出してこそ改革が可能だと考える。

--協会長選挙人団を2万人に増やすというが。

2013年にも選挙人の数を大幅に増やそうという話があった。当初は24人だったものを段階的に拡大し、現在は約300人になっている。特定勢力による意図的な介入を防ぎ、代表性を高めるために、以前から進めてきた拡大の方向性自体は正しいと思う。ただ、無条件に2万人まで増やすのではなく、中央選挙管理委員会などの専門機関に依頼し、適切な規模と比率を算定する必要がある。現在のように選挙人団を突然大幅に拡大すれば、直接選挙制が人気投票のようになってしまうかもしれない。人事検証過程や公聴会を通じて、適格な候補者を厳格に絞り込む仕組みが必要だ。電子投票を導入し、投票参加率と公正性を同時に確保する方法が望ましいだろう。

--どんな条件を備えた人物が次期協会長になるべきか。

何よりも、サッカーに対する愛情が必須だ。人気のある元選手よりも、資力と経営能力が証明された企業経営者のほうがよいだろう。元選手の会長にはさまざまな面で限界があると思う。例えば、協会が4000億ウォン(約455億円)を投入して天安で推進しているコリアフットボールパーク事業で多額の負債を抱えているため、現在は財務能力が非常に重要だ。企業経営者出身の新会長が技術・国際・マーケティング分野の専門家を3、4人ほど副会長として迎えてリーダーシップを発揮すれば、十分に変化の風を起こすことができる。


「大韓サッカー協会の新会長は元選手より経営能力を備えた人物を」(2)

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