15日、京畿道高陽市のあるセルフ車両整備所。利用者が補機ベルトを交換するために車をリフトに載せた。ソク・ギョンミン記者
15日、京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)の無人セルフ整備所「ガレージ247」。グレンジャーをリフトに載せ片方の前輪とホイールハウスカバーが外されていた。ボンネットも開けてある。レンチを握って車をのぞき込んでいる40代のイさんは整備士ではなくグレンジャーのオーナーだ。
イさんが交換したのは補機ベルトだ。エンジンの力でエアコンなど周辺装置を動かす部品だ。新しいベルトが最後の滑車になかなかかはまらず、付けたりはずしたりを繰り返すこと数回、4時間を予想していた作業は試行錯誤の末に5時間まで延びた。イさんの手袋と上着は油汚れで染まった。
苦労の見返りは財布に返戻ってきた。同じ作業を整備所に任せれば50万ウォン前後だがこの日イさんが使ったのは部品代25万ウォンにリフト使用料を加えた約35万ウォン。15万ウォンほど浮いた形だ。
セルフ整備所を10回以上利用したというイさんは、「普段はエンジンオイル交換によく来るが、整備所では10万~18万ウォンかかるのを、リフト代2万ウォンとエンジンオイル代3万ウォンで5万ウォンあればできる」という。続けて「補機ベルトは初めてでユーチューブを見て勉強してきたが予想通りにできず本当に大変な作業だった」と話した。取材していた2時間に隣のリフトでも2組みが車を上げていた。
このように自動車整備にもDIYブームが起きている。一般整備所が部品と作業を全部引き受け、「工賃ナラ」のような業者は消費者が持ってきた部品を整備士が工賃を受け取って交換するならば、セルフ整備所は部品購入から整備まで車のオーナーが自分でやる。業者は車用リフトと空間、工具を1時間当たり2万ウォン前後の料金で貸し出す。
韓国国家データ処によると、6月の「自動車と自動車用品」のオンラインショッピング取引額は前年同月比56.8%、4326億ウォン増加した。自動車まで含めた数値でDIY市場をそのまま反映してはいないが、流れは推し量ることができる。
こうした人気に昨年にはセルフ整備所をフランチャイズ化した企業も登場した。ガレージ247のパク・ジュヌ代表は、「今月オープン予定の店舗まで含め全国11カ所に増え、他の企業まで合わせればセルフ整備所は全国40カ所前後と推定される。利用が増え、店舗当たり月平均利用客は300人ほどになる」と話した。仁荷(インハ)大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は「高物価が長期化した上に、ユーチューブを通じこれまではアクセスしにくかった情報まで共有され、コストを抑えようとする文化が自動車整備にまで拡散したもの」と診断した。
ただ自動車整備はセルフ家具組み立てなどと違い、場合によっては安全事故につながる恐れがある。現行の自動車管理法施行規則は、自動車整備施設などを備えていない一般自動車オーナーにもエンジン潤滑、冷却装置だけでなく、ブレーキ装置まで一定の範囲で直接整備できるよう許容している。ブレーキ液補充・交換やブレーキライニング交換のようにブレーキ性能と密接な作業も含まれる。
保険業界関係者は「ブレーキなど主要部品を一般消費者が自分で整備すれば事故のリスクが大きくなりかねない。自己整備後に事故が起きれば車自体の問題なのか整備過程の問題なのかをめぐりメーカーと責任をめぐる紛争が起きる可能性もある」と話した。
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